1995 Fiscal Year Annual Research Report
戦後日本における基礎技術の形成とオートメーション発達に関する歴史的研究
Project/Area Number |
05451131
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
慈道 裕治 立命館大学, 政策科学部, 教授 (80066703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 修平 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80257815)
雀部 晶 立命館大学, 経営学部, 教授 (00100933)
今田 治 立命館大学, 経営学部, 教授 (50232608)
森野 勝好 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80066612)
慈道 裕治 立命館大学, 政策科学部, 教授 (80066703)
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Keywords | フレキシブル・オートメーション / 工作機械技術 / トランスファーオートメーション / 技術移転 / 技術連関 / 技術史 |
Research Abstract |
オートメーション史に関しては、慈道と今田がフレキシブル生産システムにおける生産技術と管理との関係についての実証的、理論的研究を行い、現代のオートメーションの特質を、フレキシブル・オートメーションを可能としている技術的な基礎条件とそれを必要としている社会的条件の両面から解明した。さらに、フレキシブル生産における技術上の制御と管理との関係に着目し、必要とされる制御技術と、専用トランスファー・オートメーション段階における制御技術との関係を解明した。 今年度は特に、日本の戦後技術史を、発展途上国における技術移転政策との関連で比較史的な視点から研究した。慈道、雀部、奥山は生産技術の技術移転について、自動車生産と工作機械との関連に注目して研究した。森野は工作機械の発展途上国における興行的な発展について研究した。 オートメーション史研究と技術移転研究の成果を、基礎技術の形成の観点から整理した。日本における戦後技術の形成は、機械工業においてみれば、工作機械の基礎技術の形成が基底にあり、技術移転はこれらの基礎技術のそれぞれの国における形成・定着の課題として分析することができる。 慈道はまた、基礎技術の把握を技術連関の観点から研究した。技術連関とは、一つの基礎技術が成立するための他の基礎技術との関係のことであり、工作機械技術を中心にこれまでの研究に関する資料収集とその検討を行った。
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[Publications] 慈道裕治: "トヨタ式生産方式と技術-生産のフレキシビリティをめぐって-" 立命館産業社会論集. 31. 31-50 (1995)
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[Publications] 慈道裕治: "国際技術移転に関する調査報告" 立命館国際地域研究. 7. 53-66 (1995)
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[Publications] 森野勝好: "A Case Study on Diffusies of NC Machine Tools in Thailand" Ritsumeikan IIRAS Working Paper Series. 95002. 1-20 (1995)
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[Publications] 今田治・玉村博編: "脱日本的経宮の検討" 法律文化社, 212 (1996)