1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452026
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮武 宇也 大阪大学, 理学部, 助手 (50190799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森信 俊平 九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
下田 正 大阪大学, 理学部, 助教授 (70135656)
高橋 憲明 大阪大学, 理学部, 教授 (10028152)
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Keywords | 不安定核 / β崩壊 / 中性子過剰核 / 核偏極 / 遅発中性子放出 / ガモフ・テラー転移 / 核分光 |
Research Abstract |
我々が本研究で製作した測定器は、不安定核の励起状態を知るために重要な、比較的低エネルギー(数100keV〜数MeV)の中性子検出器である。試験の結果、この検出器は設計当初の性能を有することが確認できた。そこで、この検出器を用いて、^<15,17>Bの崩壊にともなう^<15,17>Cの励起状態からの遅発中性子測定を理化学研究所で行った。実験では、初めての試みとしてこれらの励起状態のスピン・パリティーをβ崩壊のAsymmetry factorから求める方法を見い出し、今まで測られていなかった^<15,17>Cの励起状態のスピン・パリティーを決定できたとともに、偏極核と遅発中性子測定を結び付けたこの方法の有効性が示された。現在、この方法による新たな中性子過剰核に対する実験を計画中である。また、検出器の性能を含めた今回の実験の結果については、論文執筆を予定している。 遅発中性子観測による核分光実験として、このほかに、β崩壊における超許容転移の研究を未知核種である^<14>Beについて行った。この実験では、当初予想していた、高励起状態への転移を観測することはできなかったが、低励起状態への強い転移を見い出すことができた。この状態については、従来の安定核近傍で成り立つ核構造に対する描像からは理解しにくい点があり、再確認のための実験を来年度の7月ころに予定している。前年度行われたこの実験の結果の一部は、既に幾つかの雑誌に報告している。 他方、陽子過剰核側で行ってきた我々の研究成果については、幾つかの国際シンポジウムで発表し、現在論文の投稿準備中である。また、中性子測定と組み合わせる予定で製作してきた荷電粒子検出用の分割型検出器については、既に前年度幾つかの雑誌に報告している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 宮武宇也、他: "Test of a New Segmented Detector System for Particle Correlation Measurements" RCNP Annual Report 1992,Osaka University. 187-190 (1993)
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[Publications] 光岡真一、他: "Secondary-Beam Course" RCNP Annual Report 1992,Osaka University. 191-194 (1993)
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[Publications] 宮武宇也、他: "Test of a New Segmented Detector System for Particle Correlation Measurements" Annual Report of OULNS 1992,Osaka University. 36-39 (1993)
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[Publications] 光岡真一、他: "Development of Secondary-Beam Course at RCNP." Proc.of the Specealist Meeting on the Nucl.Phys.and Solid State Phys.by a Radioactive Nuclear Beam,KURRI-TR. 377. 12-18 (1993)
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[Publications] 宮武宇也、他: "A DEVELOPMENT OF A NEW DETECTOR MODULEFOR THE PARTICLE CORRELATION MEA SUREMENTS" Proc.of the Speceilist Meeting on the Nucl.Phys.and Solid State Phys.by a Radioactive Nuclear Beam,KURRI-TR. 377. 83-88 (1993)
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[Publications] 岸田 隆、他: "The Decay of ^<14>Be" RIKEN Accel.Prog.Rep.27. 46-46 (1993)
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[Publications] 光岡真一、他: "PCNP二次ビームコースの現状" 単寿命核ビームの科学 '93」研究会 JHP-Supplement. 15. 163-171 (1994)