1994 Fiscal Year Annual Research Report
衛星データおよび地上観測データを用いた西南日本におけるジオダイナミックスの研究
Project/Area Number |
05452073
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中川 一郎 京都大学, 理学部, 教授 (70025279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 修三 京都大学, 理学部, 助教授 (40027256)
須藤 靖明 京都大学, 理学部, 助教授 (40025466)
東 敏博 京都大学, 理学部, 助手 (90135517)
藤森 邦夫 京都大学, 理学部, 助手 (00025470)
福田 洋一 京都大学, 理学部, 助教授 (30133854)
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Keywords | ジオイドの起伏 / アルチメトリィ・データ / GPS精密測位 / 重力測定 / 水準測量 / 測地測量 / 検潮 |
Research Abstract |
本研究では、西南日本におけるジオダイナミックスの特性を解明するために、人工衛星アルティメトリィ、重力測定、検潮、鉛直線偏差、GPSおよび水準測量などの測地データと超伝導重力計とレーザー伸縮計による高精度の連続観測データを総合して、つぎの研究成果を得た。 (1)西南日本におけるGPS/水準計量および重力測定データなどを用いた最小2乗コロケーション法により、この地域のジオイド高を精密に決定することができた。求められたジオイド分布図は、この地域で得られた最も精密なものであり、今後の研究に資するところが大きい。 (2)別府-島原地溝において、精密重力測定とGPS測定などを実施し、潜在断層の位置および深さの推定を行なった。これらの研究を通じて、別府-島原地溝の地下構造が次第に明らかになりつつある。 (3)広域の海面変動と地殻変動との関係を明らかにするために、衛星衛星アルティメトリィ・データを収集した。 (4)阿蘇周辺および別府周辺の地震観測網のデータを用いて、別府-島原地溝の震源分布および発震機構を求めた。これらのデータと重力異常との相関を明らかにしつつある。 (5)京都大学理学部構内に設置されている超伝導重力計と六甲高雄観測室(神戸市)に設置されているレーザー伸縮計の連続観測データに基づいて、重力および地殻ひずみの時間的変化を監視するとともに、重力および地殻ひずみの観測に及ぼす気温変化や地下水変動の影響を明らかにしつつある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 藤森邦夫: "六甲高雄観測室における小型多成分ボアホール歪計による観測" 京都大学防災研究所年報. 第37号B-. 265-271 (1994)
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[Publications] 山本剛靖: "西南日本におけるGPS/水準ジオイド比高の決定" 測地学会誌. 第40巻. 145-154 (1994)
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[Publications] FUKUDA,Y.: "Gravity Survey at a Tectonic Singularity the Beppu Bay Area,Northeast Kyushu,Japan," Proceedings of the Eighth International Symposium on Recent Crustal Movements(1993). 65-69 (1994)
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[Publications] TAKEMOTO,S.: "Continuous Monitoring of Crustal Strains with a Laser Strainmeter in Kobe" Proceedings of the Eingth International Symposium on Recent Crustal Movements(1993). 253-257 (1994)