1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452266
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
青木 正夫 九州産業大学, 工学部, 教授 (50037686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船越 正啓 九州産業大学, 工学部, 助手 (70181435)
上和田 茂 九州産業大学, 工学部, 教授 (70122596)
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Keywords | 健康な高齢者 / 老人グラブ / 地域コミュニティ / ゲートボール / 親子二世帯住宅 / 隠居慣行 / 隣居 / 同居 |
Research Abstract |
住まいに関しては、昨年度に引き続き、親子二世帯の居住形態のうち、主として隣居について、隠居慣行を行っている地域について調査を行った。今回は調査地を西日本全域に拡げ、隠居慣行の全体像の把握に努めるともに、その地方性を明らかにすることとした。 地域としては、宮崎県えびの市、同県南郷町、愛媛県大三島上浦町盛地区、同県肱川町、三重県阿児町国府地区、同県大王町船越地区である。 かつてはそれぞれの地域で特色ある隠居慣行が展開されていたが、近年次第にその特色は薄れ、マクロに見ると、現在都市周辺部の敷地の広い場合に見られる隣居に近づいている。ただ、形態的には変化して来ているが、居住者の評価としては、親子ともに分棟居住するとに肯定的評価を与えている。現実に改築する場合に、未だに隣棟型として隠居屋を新築している例がかなり見られた。 今後は都市周辺部の隣棟と同居の混在している地域について、その相互評価について調査を行い、研究を続行することを予定している。 余暇活動については、老人のスポーツ活動のうち、未だに最も多くの老人が行っているゲートボール施設について考究を行った。本年度は大都市の代表として福岡市の場合と、比較的規模の大きい団地について調査を行った。何れも場合も、敷地難から既存の公園利用が殆どで、利用者の競合関係に問題があり、また組織力の低下もあって、多くの問題を含んでいるといえよう。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 青木正夫: "隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 その7 西南日本における隠居慣行の継承と変化および宮崎県えびの市・南郷町の場合" 日本建築学会研究報告 九州支部. 第35号・3. 181-184 (1995)
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[Publications] 山口将輝: "隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 その8 愛媛県大三島盛地区の場合" 日本建築学会研究報告 九州支部. 第35号・3. 185-188 (1995)
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[Publications] 船越正啓: "隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 その9 三重県阿児町国府地区の場合" 日本建築学会研究報告 九州支部. 第35号・3. 189-192 (1995)
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[Publications] 上和田茂: "隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 その10 三重県大王町船越地区の場合" 日本建築学会研究報告 九州支部. 第35号・3. 193-196 (1995)