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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ランの周年生産体系における施肥技術のための基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 05454056
Research InstitutionMiyazaki University

Principal Investigator

田中 豊秀  宮崎大学, 農学部, 教授 (80026377)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 位田 晴久  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60151768)
Keywordsシンビジウム / 窒素施肥濃度 / 花茎発生 / 灌水管理
Research Abstract

シンビジウム‘Lapine Purple Eye'の本年度開花予定鉢を供試し,施与液肥の窒素濃度を変えた区を設け成育を調査するとともに,葉上部,葉下部,バルブ,花芽,根の各部位別の成分含有率について分析を行った.
その結果,花茎数は298mgN/l処理区で,150mgN/l区や224mgN/l区に比べ有意に増加した.また葉数に大きな差はみられなかったが,平均葉身長は150mg/l区に比べ224mg/l区で有意に増加した.成分含有率については,全窒素,リン,カリウムでは花茎が最も高かった.また葉上部と葉下部の比較では,リンを除く全窒素,カリウム,カルシウム,マグネシウムの成分含有率において葉上部の方が高い傾向がみられ,特に窒素においてはその差が大きかった.
窒素施肥濃度を高くすると花茎発生数が増加したことから,300mg/l前後の窒素濃度の高い施肥が有効とも考えられるが,鉢物のシンビジウムにおいては,花立ちだけでなく葉立ちの良さが高品質の必須条件とされることから,葉身長が長かったもう少し低めの窒素濃度が適切かもしれない.また葉上部の成分含有率が葉下部に比べて高かったことから,高濃度施肥時の葉上部における濃度障害も考慮すべきであろう.さらに葉上部はソースとして大きく関わっていることが考えられるので,物理的・生理的に葉先を痛めないような栽培管理が重要と思われる.
また,慣行ぼかし肥施肥時における灌水の影響についても検討したが,鉢からの浸出液中の成分濃度では硝酸態窒素の値が最も大きかった.また硝酸態窒素とリンでは,施肥直後に高い傾向がみられたのに対し,アンモニア態窒素やカリウム,カルシウムでは濃度が高くなるのが遅れる傾向が認められた.過度の灌水により,肥料成分の流亡,鉢内の養分バランスの乱れ,根腐れに基づく成育不良が発生していることが示唆され,それについても考察を加えた.

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 位田 晴久: "培養液調整のための半自動プログラムの開発" 園芸学会雑誌. 64(別1). 30-31 (1995)

  • [Publications] 位田 晴久: "ペプトンとトリプトンがin vitroにおける生育段階別のファレノプシスに及ぼす影響" 園芸学会雑誌. 64(別1). 34-35 (1995)

  • [Publications] 位田 晴久: "施肥の濃度ならびに頻度がファレノプシスの成長,開花に及ぼす影響" 園芸学会雑誌. 64(別1). 40-41 (1995)

  • [Publications] 久保田 豊: "画像解析を利用した簡易葉色診断システムの開発" 日本植物工場学会平成7年度大会学術講演要旨集. 49-50 (1995)

  • [Publications] 位田 晴久: "培養液調整のための半自動プログラムの開発(第2報)マンマシンインターフェースの改良および演算時間の短縮について" 園芸学会雑誌. 64(別2). 38-39 (1995)

  • [Publications] 久保田 豊: "画像処理技術を用いた簡易葉色診断システムにおける色データの扱いについて" 園芸学会雑誌. 65(別1)(発表予定). (1996)

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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