1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454078
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 和夫 東京大学, 農学部, 教授 (80162931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 健二 東京大学, 農学部, 助手 (30208954)
宝月 岱造 東京大学, 農学部(林), 教授 (10107170)
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Keywords | ナラタケ / 生物学的種 / 核DNA容量 / ホモタリック / 子実体形成 |
Research Abstract |
ナラタケの生物学的種とその生態的性質について、以下の諸点を明らかにした。 1.我が国のナラタケ6種の生物学的種について、ヨーロッパ産および北米産ナラタケの生物学的種との間で交配試験を行った結果、そのうちの4種がA.gallica,A.ostoyae,A.cepistipes,A.melleaと同定され、また1種が北米産のNABS IXと和合性であることが確認された。 2.子実体の形成条件について調査した結果、大麦一鋸屑培地を用い、日本産の2種の生物学的種A.gallica,A.ostoyaeの子実体が形成されることが明らかにされた。 3.A.melleaの核相は、生活環の様々なステージにおける核のDNA容量を測定した結果、ホモタリックな生活環をもつ種であると推察された. 4.現在、ナラタケの生態的性質および病原性について実験を継続中である。
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Research Products
(1 results)