1993 Fiscal Year Annual Research Report
推移からみた都市住民の入院外医療の実態に関する研究
Project/Area Number |
05454225
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
多田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 信雄 大阪大学, 医学部, 助手 (80243228)
高鳥毛 敏雄 大阪大学, 医学部, 助手 (20206775)
中西 範幸 大阪大学, 医学部, 助手 (90207829)
新庄 文明 大阪大学, 医学部, 講師 (30154389)
黒田 研二 大阪大学, 医学部, 助教授 (70144491)
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Keywords | 国民健康保険 / 診療実績 / 入院外受診率 / 平均余命 / 罹患率 / 新生物 / 循環系疾患 / 消化系疾患 |
Research Abstract |
1.本研究は、大阪府下の15市の協力を得て、平成3年から5年までの各市における国民健康保険の入院外医療の実績について分析を行い、都市住民の疾病について、推移からみた特徴を明らかにすることを目的に実施したものである。 2.大阪府下15市の平成3年から5年の5月診療分の国民健康保険による入院外の診療実績について、分析対象データについて大型電算機への入力作業を完了した。 分析項目は、保険者別、性別、年齢階級別、医療機関の市内市外区分別、初診再来区分別、疾病分類別の件数、日数、点数である。研究対象となった15市は、岸和田市、泉大津市、貝塚市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、泉佐野市、寝屋川市、松原市、箕面市、摂津市、高石市、東大阪市、交野市の各市である。疾病分類については、17大分類、および32小分類、計49分類である。 3.平成3年から5年の各市の入院外の新生物、循環系疾患、消化系疾患の受診率(市内医療機関)について、各市の年齢区分別の平均余命との相関係数を算出したところ、新生物については一定の傾向が見られなかったが、循環系疾患では、男ではすべての相関係数、女ではひとつをのぞく全ての相関係数について負の係数が得られた。また消化系疾患では、男ではひとつ、女では3つをのぞく、全ての相関係数について負の係数が得られた。 これらの結果は、平均寿命の長い市では、循環系疾患、消化系疾患の受診率が低いことを示しており、このことは平均寿命の長い市ではこれらの疾患の罹患率が低いことを示唆していると思われる。
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