1995 Fiscal Year Annual Research Report
磁気浮上型遠心ポンプの開発とこのポンプを用いての左心補助法の研究
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05454384
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| Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
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Principal Investigator |
伴 敏彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (00173120)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 映明 京都大学, 工学部, 教授 (40025896)
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| Keywords | 磁気浮上型遠心ポンプ / 補助心臓 / 左心補助 / 溶血試験 / 血栓 / 慢性動物実験 |
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| Research Abstract |
1.溶血試験
独自に開発した模擬循環回路に新鮮牛血を用いて,本ポンプと市販の遠心ポンプ(バイオポンプ)との比較を行った.ポンプ流量は51minで揚程は100mmHgと150mmHgの2つの条件を設定した.また,磁気浮上型遠心ポンプのポンプ構造の改良に伴い,インペラ-の枚数やインペラ-とハウジングのギャップについて至適な条件を検討した.結果は1)磁気浮上型遠心ポンプはバイオポンプよりも溶血の点で少なく,血小板の破壊も軽度であった.また.回路中の温度上昇は小さかった.2)ポンプ構造の点ではインペラ-の枚数が多い方(16枚)が溶血は少なく,ギャップは小さいほう(0.15mm)が溶血が少なかった.
2.急性および慢性動物実験
急性実験は大型犬3頭を用い,24時間の連続運転でポンプ内面のコーティング方法の検討を行った,テフロン,シリコン,金で比較したところ,シリコンが抗血栓性に優れていることが判明した.慢性動物実験は体重40-55kgのヒツジを用い,左房脱血,下行大動脈送血の左心補助の形で2週間以上の連続運転を行った.最長45日の生存が得られた.ポンプ内血栓が1例,カニューラ内血栓が2例に認められた.ポンプ流量は3〜5l/minで安定しており,血液化学データ上臓器障害は認めなかった.
以上より,磁気浮上型遠心ポンプは長期連続運転が可能な遠心ポンプとしての位置つけが確立した.今後はさらに長期(3ケ月以上)の慢性実験を継続させ,最終的には埋め込み型の補助心臓として重症心不全患者に装着できるようなポンプとしたい.
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[Publications] Akamatsu T: "Recent studies of centrifugal blood pump with a magnetically suspended impeller." Artif Organs. 19(7). 631-634 (1995)
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[Publications] Akamatsu T: "Recent development of a centrifugal blood with a magnetically suspended impeller" Artificial Heart. 4. 305-308 (1993)
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[Publications] Park CH: "Development of a magnetically suspended centrifugal pump-in vitro and in vivo assessment" ASAIO Journal. 41. M345-350 (1995)
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[Publications] 朴昌禧: "長期使用を目的にした新しい遠心ポンプ(磁気浮上遠心ポンプ)のin-vitroにおける性能評価" 人工臓器. 24. 809-814 (1995)
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[Publications] Nishimura K: "Development of magnetically suspended centrifugal pump as a cardiac assist device for long-term application." ASAIO Journal. 25(in press). (1996)
