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1994 Fiscal Year Annual Research Report

仮想現実による斜視の研究

Research Project

Project/Area Number 05454471
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

可児 一孝  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60068476)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 二郎  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50207883)
永田 啓  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90164433)
西田 保裕  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60237708)
山出 新一  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (40117916)
稲富 昭太  滋賀医科大学, 医学部, 名誉教授 (90124742)
Keywords仮想現実 / 斜視 / 両眼視 / 立体視 / 眼球運動 / Head mounted display / 逆立体
Research Abstract

眼球運動測定装置付きの試作Head mounted display(HMD)の左右眼の位置に2個の超小型テレビジョンカメラを取り付け,それぞれの画像を左右眼の液晶ディスプレイ(LCD)に映しだすようにした.両眼視機能に異常のない正常被験者と,各種の斜視の患者を対象に実験を行った.
HMDを装用して,ほとんど違和感なく生活できた.視差による立体視も通常と変わりなかった.このことは正常被験者においても,斜視患者においても同じであった.
接続を切り替えて,右の画像を左眼のLCDに,左の画像を右眼のLCDに映しだすようにすると(逆立体),人の顔,四角な箱,部屋の構造のように形,面の状態,大きさなど視差以外の情報によって遠近がわかる物体は,やや違和感があるものの実際の遠近と同じように感じられた.この場合,輻湊,開散の運動と遠近感とは無関係であった.一方,もつれたコードのような不規則で複雑な対象は遠近が逆に感じられた.両眼視機能に障害のある被験者においては,違和感もなく正常な遠近感と変わらなかったが,もつれたコードなどでは立体感が得られず,頭を動かすことによって立体感を得ることができた.
コンピュータグラフィックを用いた画像においても同様の結果が得られたが,パーソナルコンピュータを使う画像では処理速度が不十分なため,複雑な画像を使うことができず限界が感じられた.
仮想現実を使った斜視,両眼視の検査は,患者が実際の生活でどのようにして立体覚を得ているかを評価することができ有用である.最近,入手可能になった高解像度のLCDを使用することによってより精密な検査が可能になると考えられる.

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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