1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454638
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
相沢 慎一 帝京大学, 理工学部, 助教授 (50222451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 研二 帝京大学, 理工学部, 助手 (50203758)
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Keywords | バクテリア / べん毛モータ / 人工膜 / スウィチ・タンパク質 / 界面活性剤 / 大量発現 |
Research Abstract |
本年度の研究目標は、精製したべん毛基部体およびスウィチ・タンパク質を人工膜に埋めるための条件を検討することであった。 従来から、べん毛基部体の精製には中性界面活性剤であるTriton X-100を用いてきた。しかし、この界面活性剤はタンパク質に強固に結合し完全な除去がむつかしいため、後に人工脂質との置き換える時支障をきたす可能性がある。そこで、以下の界面活性剤を用いてべん毛基部体の精製を試みた。 Lauryldimethylamine oxide(LDAO),Octy1-beta-D-glucoside,CHAPS,CHAPSO,Nonidet P-40,MEGA series これらのうち、最終産物の純度から判断してLDAOがもっとも基部体の可溶化に適していた。 スウィチ遺伝子を大量発現ベクターにクローンし、スウィチ・タンパク質3種類(FliG,FliM,FLiN)を大量発現することができた。FliGは遺伝子上で隣合ったFliFと、またFliMはFliNと同時にほぼ等量だけ発現された。個々のタンパク質を精製するために、尿素による可溶化、mono-QやSephadexカラムを用いたFPLCによる高速分離等を組み合わせた精製法を開発した。
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