1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05554001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 修二 名古屋大学, 理学部, 教授 (50025483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若木 守明 東海大学, 工学部, 教授 (20100993)
片坐 宏一 東京大学, 理学部, 助手 (70242097)
長田 哲也 京都大学, 理学部, 助手 (80208016)
野口 邦男 名古屋大学, 理学部, 助手 (10111824)
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Keywords | 低放射望遠鏡 / 金属鏡 / 超精密切削 / 冷却光学系 / 赤外線観測 |
Research Abstract |
低放射望遠鏡の具体的な設計を、各要素毎(赤道儀架台、鏡、鏡筒、冷却方式)に、メーカーや関連研究者の協力を得て、行い、基本部分(赤道儀架台、鏡)については仕様決定および製作を行った。 赤道儀架台 住友重機械東予工場にて、小型ながら極めて高精度と剛性、およびカセグレンとクーデの2焦点を有する架台を設計製作した。現在、その性能の詳細について、実験しつつある。 鏡については、2種類 1)グラファイト+炭化硅素 2)金属切削鏡について詳細な検討を行った。双方の得失はあるが、最終的に、価格の点から、豊田工機の超精密切削金属鏡を採用することとした。切削の精度よりは、素材の選択が重要であると判断して、現在、神戸製鋼の協力を得て、3種類のアルミ材について、切削試験を行いつつある。 鏡筒はこちらの院生の協力を得て、ほぼ書き終えて、法月精機(焼津)と最終製作図面を作成している。 光学系の冷却方式の検討を終えた。液体窒素冷却の口径25cmクライオスタット(インフラレッド社)に、上記の方式で切削した金属鏡を内蔵し、光学系全体を冷却する。ほぼ、全体の概念設計を終えたが、実際の製作は来年度に行う。
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