1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05556017
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
福井 作蔵 福山大学, 工学部, 教授 (60013299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 都吉 広島大学, 工学部, 教授 (10116676)
松崎 浩明 福山大学, 工学部, 助手 (90222299)
秦野 琢之 福山大学, 工学部, 助教授 (60198752)
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Keywords | 液体アルカン / ペニシリウム・デカンベンス / 脂質の分泌生産 / 脂肪酸代謝 / ウンデカン-2-オン / 植物石油 |
Research Abstract |
ラウリン酸エチルおよびトリラウリンを基質とした発酵法でPenicillium decumbens IFO 7091は収率(w/w)約78%でn-ウンデカン-2-オン(n-C_<11>-2-one)を分泌生産する事を確認した。ついで、炭素数14〜18の脂肪酸から植物ガソリン(ケトアルカン)を分泌生産する菌株の選択・育種を行い、ミリスチン酸(炭素数14)からも生産能を示す株が選択出来たが、ラウリン酸(炭素数12)からの生産能より可成り劣っていた。 次に、炭素数12の脂肪酸を主たる構成成分とするトリアシル・グリセリドをブドウ糖より分泌生産できる微生物株の選択・育種を試みた。トリアシル・グリセリド分泌性酵母の選択と育種に成功(世界初)したが、目的炭素数の脂肪酸(ラウリン酸)を主構成分とする生産物ではなかった。 脂肪酸あるいはトリアシル・グリセリド(脂肪)からの植物ガソリン(n-アルカン-2-オン)生産を効率化する目的で「バイオリアクター」構築のための基礎実験を行なった。すなわち、Pen.decumbensの休止菌体、破砕細胞および細胞膜壁を機能単位標品として、反応特性(基質特異性、エフェクター等)を比較精査した。アルカン生成のための機能単位が濃縮されるにしたがって基質特異性が厳しくなり、細胞膜壁標品ではカプリン酸(C_<10:0>)のみが特異的基質となった。エフェクターとして、Ca^<++>イオンを必須要求し、beta-酸化の特異的阻害剤2-bromo-octanateは全く阻害性を示さなかった。EDTAの阻害効果はCa^<++>イオン・キレーターとして与えられるものと考えられる。バイオリアクターの導入すべき機能単位の精製レベルの検討が必須となった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.yagi: "Extracellular Production of Palmitoleic Triglycericie by a Yeast,Trichesporon sp." J.Fermention and Bioengineeing. 77. 164-168 (1994)
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[Publications] 福井 作蔵: "最近における酵母菌との交際(つきあい)-n-液体アルカンの生産" 日本イースト工業会技術報告. 63. 予定 (1994)