1993 Fiscal Year Annual Research Report
磁性流体を用いた新しい原理に基づく消化管運動測定の開発
Project/Area Number |
05557058
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松野 正紀 東北大学, 医学部, 教授 (80004737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中塚 勝人 東北大学, 工学部・資源工学科, 教授 (60005345)
中島 美樹子 東北大学, 工学部・附属破壊力学応用研究施設, 助手 (80005488)
庄子 哲雄 東北大学, 工学部・附属破壊力学応用研究施設, 教授 (80091700)
内藤 広郎 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (90180223)
佐々木 巌 東北大学, 医学部, 助教授 (60125557)
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Keywords | 磁性流体 / 胃排出 |
Research Abstract |
今年度の目標は大きく2つあり、1つは消化管運動の測定に最も適した磁性流体の開発で、もう1つは3次元形状胃モデルの形態を描出できる計測システムの開発である。 胃内のpHが常に酸性で空腹期には1〜2まで低下するため、用いる磁性流体は酸に安定であることが必要で、さらには消化管粘膜から吸収されないことを確認する必要がある。われわれはそれに最も適した磁性流体として、マグネタイト粒子の表面を界面活性剤で二重にコーティングし、新水性の磁性流体を作製した。界面活性剤の種類を変えることにより2種類の磁性流体を作製することができた。これらをラットに飲用させ、一定時間毎に脱血・屠殺して検討したところ、消化管内で肉眼的には分離することなく安定していることが確認できた。しかし、飲用後60分で血清鉄濃度が約2倍に上昇するため、小腸で磁性流体の一部が分解・吸収されていると推測された。この点についてはさらなる改良を要する。 屠殺したイヌから摘出した胃を用いて3次元形状胃モデルを作製し、中に磁性流体を充満させた場合に胃の形状を正確に描出できる計測システムの開発も行った。半径425mm、厚さ30mmの木製ドラムに直径1.6mmの銅線を巻きつけた円型コイルで発生させた磁場内に上記モデルをおき、一定角度毎に回転させて2次元的形状を描出させたところ、実際のモデルの形状とほぼ同じ型を描出できた。これらを重ね合わせることにより3次元的形状の評価が可能と思われた。
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