1994 Fiscal Year Annual Research Report
磁性流体を用いた新しい原理に基づく消化管運動測定法の開発
Project/Area Number |
05557058
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松野 正紀 東北大学, 医学部, 教授 (80004737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 豊 東北大学, 工学部, 講師 (10260415)
中塚 勝人 東北大学, 工学部, 教授 (60005345)
庄子 哲雄 東北大学, 工学部, 教授 (80091700)
内藤 広郎 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (90180223)
佐々木 巌 東北大学, 医学部, 助教授 (60125557)
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Keywords | 磁性流体 / 胃排出 |
Research Abstract |
この試みは,経口的に投与した磁性流体の胃内での形状と量を体外から計測するシステムを開発し,ヒトの胃排出測定に臨床応用しようとするものである.平成6年度は,1)磁性流体計測装置の開発と,2)生体投与に最も適した磁性流体(消化管内で安定で吸収されない)の開発,を進めて来た. 計測装置は,一様磁場中に磁性流体を置いた際の磁束密度変化から磁性流体の形状を描出できることを応用して開発した.実際には,半径425mm,巻数240の円形コイルを用いて一様磁場を作成し,ホール素子により磁束密度の分布を計測した.この一様磁場中に試験管に入れた磁性流体を置くと試験管の形状が描出出来ることを確認した後に,実際の犬の胃を用いて作製した胃の3次元形状モデルに磁性流体を満たして胃の形状を描出できるかどうかについて検討した.その結果,このモデルを縦軸方向に回転させながら磁束密度の分布を計測することにより,胃の3次元形状と体積,量の同時解析が可能と判明した. 現在まで数種類の磁性流体を開発し,これらを投与後に血清鉄値が上昇するかいなかについて犬を用いて検討中である.2種類については投与後に血清鉄値が上昇することを確認した.残りの3種類については現在検討中である.
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