1995 Fiscal Year Annual Research Report
学術研究・教育の地域格差を是正する衛星通信を使った教育方法の改善に関する研究
Project/Area Number |
05558009
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 典文 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (10219321)
野町 芳夫 三菱電気株式会社, 衛星通信営業部, 主幹
吉江 森男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (30133044)
渡辺 光男 筑波大学, 教育学系, 教授 (90015850)
菊川 健 放送教育開発センター, 教授 (80056001)
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Keywords | 衛星通信教育システム / マルチメディア / 教師教育 / 情報教育 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
1.通信衛星を用いた効果的な教育方法の確立 (1)教育の地域格差を是正する通信衛星利用:総務庁統計局主催の「統計指導者講習会」を通信衛星を使って全国に中継し,より多くの参加者が聴講可能な環境を整備し,実験授業を実施した。また合わせて全国の参加者にアンケートを実施し,現職教員を対象とした衛星通信教育システム開発のための基礎データを収集した。 (2)現職教員対象の衛星通信教育システムのための基礎的研究:上記講習会で収集したデータを分析したところ,(1)通信衛星による講義形式は直接講義に次ぐリアリティーを持つ,(2)単位の取得は通信衛星による講義形式によることが望ましく,直接講義やビデオ試聴にない利点を持つ,(3)学習成果の評価法は緊張感のない1回のみのレポート形式を希望している,(4)研究に対する意欲は実践志向であり,その講義は通信衛星による方法が望ましいと考えている,という4つの特徴が見られた。 2.情報教育カリキュラムの開発 実践的な情報教育カリキュラムを提供する統計教育カリキュラムの開発:これまでに開発したカリキュラムの仕上げと実践を行った。開発したカリキュラムは主に小学校・中学校の教師を対象とし,複数の実践例を含んでいる。このカリキュラムを上記の実験講義において,現場の教育実践者とのティームティーチング方式により実際に使用した。この情報教育カリキュラムは,各種CAIシステム,衛星通信教育システムにも移行することが可能なように,フレーム化して蓄積してあり,効果的な利用が可能な形になっている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 益子典文: "現職教員のための衛星通信教育システムに関する基礎的研究" 科教研報(日本科学教育学会). Vol.10-3. 81-86 (1996)
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[Publications] 木村捨雄: "21世紀を展望した教育:将来開花する資質能力の育成" 統計教育研究(全国統計教育研究協議会). Vol.29-2. 5-22 (1996)
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[Publications] Suteo KIMURA: "The theoretical background to the system design to construct the multi-media database and CAI system for Japanese education" CASTEL/J'95(The First International Conference). Vol.1-1. 12-24 (1995)
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[Publications] 木村捨雄: "コンピュータを利用した教育システム 「情報処理ハンドブック」" オーム社, 1765-1769 (1995)