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1994 Fiscal Year Annual Research Report

カント哲学のコンテクストに関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 05610034
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

宇都宮 芳明  北海道大学, 文学部, 教授 (30000566)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊野 純彦  北海道大学, 文学部, 助教授 (00192568)
新田 孝彦  北海道大学, 文学部, 助教授 (00113598)
Keywordsカント / 実践哲学 / ドイツ観念論 / 自己関係 / 反省 / 現象学
Research Abstract

本研究は、カント哲学そのものと、カント哲学をめぐる内的・外的コンテクストの研究に寄与するために申請されたものである。本研究はまた、近年ますます細分化をとげつつあるカント研究を、いま一度総合的に考えなおすことをも目標として掲げるものであった。この当初の目標は、2年にわたる共同研究を通じてほぼ達成されたといいうる。今年度は、最終年度でもあり、研究成果のとりまとめに努めた。カント哲学の全体像に関しては、主として宇都宮の分担研究によって、カントにおける生とその思想との深い関連があらためて確認された。カント哲学の内的構造に関して、主として新田の分担研究によって新たに得られた知見としては、カント実践哲学は、その理論哲学がそうであるように、いわばヒューム問題に対する回答にその核心の一つが認められることの確認があげられる。カント哲学の外的コンテクストに関わることがらについては、主に熊野が分担して研究を進めたが、その結果、カントにおける主体の自己関係の問題が、フィヒテはもとより、ヘーゲルにいたるまでのドイツ観念論の思想に大きな影響を与え続けたこと、ならびに、現代の現象学における反省理論の展開もまた、カントが提起し、フィヒテ・ヘーゲルがそれぞれに答えようとした、同じ問題への新たな回答の試みにほかならないことが確認された。なお、交付申請書に記したとおり、本研究の成果をその一部として包摂する予定の、カントにかかわる共同研究書は、現在、編集作業が進められている。研究代表者・研究分担者の三名は、本研究の研究報告書に掲載した各自の報告をもとに、それぞれ分担して執筆している。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 熊野 純彦: "ヘーゲル他者論の射程" 上重精他編『ヘーゲル』. 1. 264-281 (1994)

  • [Publications] 宇都宮 芳明他: "倫理学を学ぶ人のために" 世界思想社, 272 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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