1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05640338
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三田 一郎 名古屋大学, 理学部, 教授 (60242806)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗本 猛 大阪大学, 教養部, 助手 (10195563)
山脇 幸一 名古屋大学, 理学部, 助手 (90135301)
沢田 昭二 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022546)
|
Keywords | B中間子 / ソリトン / 重いクォークの理論 / CP非対称性 |
Research Abstract |
昨年度の研究計画(1)ρ,ω,φ,A,K±,π,ηの入ったカイラルラグランジアンを求めるとあるが、この目的ははたして、私の研究室の早川雅司(DC)と連名で論文を書き、現在投稿中である。特に困難な点はSU(3)の対称性の破れをカイラルダイナミックスに導入する所である。(2)のカイラルラグランジアンを弱い総合作用に拡張することは、そこまでは進まなかった。この課題には色々困難があるので、そう簡単にはラグランジアンを創れない。(3)のKメソンのレアー崩壊幅を計算し、あらゆるCPの破れを計算することは(2)が解決してから行うことになる。(4)重いクォークの理論とカイラルダイナミックスの結合した理論でその1/Mの補正を検討した。この研究は栗本(分担者)と北沢敬章(DC)が“Heavy Meson Effective Theory with 1/M Correction"をPhysics Lettersに発表した。(5)大統一理論とKM行列の研究は現在進行中である。 研究目的には書かなかったが、C,P,T,CPTなどの対称性をどのように実験的に検討するか?も今後の課題である。 現在、φファクトリーをイタリアで建設中である。早川雅司と私はφファクトリーで大量に創られるKメソンの崩壊でこのような対称性の破れを発見する可能性を検討した。この研究結果はPhysical Reviewに発表した。
|
-
[Publications] I.Sanda,M.Hayakawa: "Searching for T,CP,CPT and ΔS=ΔQ Rule Violation in the Neutral K Meson System:A Guide." Physical Review. D48. 1150-1166 (1993)
-
[Publications] S.Sawada,A.Kobayashi: "Phase Structure of a Quatized Chiral Soliton on S^3." Progress of Theor.Phys.90. 1075-1090 (1993)
-
[Publications] T.Kurimoto,N.Kitazawa: "Heavy Meson Effective Theory with 1/M Correction." Physics Lett.B. (発表予定). (1994)