1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05640384
|
Research Institution | ISHINOMAKI SENSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
相馬 弘年 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (10013533)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 忠児 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (10005168)
前田 敏輝 石巻専修大学, 理工学部, 講師 (80202307)
|
Keywords | 光誘起回折格子 / 四光波混合 / 非線形分光法 / 共鳴 / 吸収 / 発光 / 振動準位 / 凝縮相 |
Research Abstract |
これまで、疑似アモルファス相と考えられるエタノール溶液中のクレシルヴィオレットを用い、CPG法によりその吸収及び発光帯領域において微細に分解されたスペクトルの観測に成功してきた。本年度は、非線形応答の基礎自身を明確にするため、テスト試料として各種色素溶液を用いCPG信号の観測及び解析を行った。すでに得られている他に、新しいCPG信号の発生機構を見いだした。このことより、CPG法における選択励起機構が有効に機能していることを示した。励起エネルギーに依存した位相緩和時間の値として、0.3psから4psをラインフィッテングにより求め、分子構造の安定性との相関を示した。観測される微細エネルギー構造の起源に関連し、分子構造を反映した高周波振動モードと低周波モードとの結合モードの存在によることを強く示唆するデータを得た。CPG法と共鳴CARSとの非線形応答の相違を時間分解測定により明らかにした。
|