1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05670244
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Research Institution | National Institute of Health |
Principal Investigator |
金沢 保 国立予防衛生研究所, 寄生動物部, 室長 (10194888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝日 博子 国立予防衛生研究所, 寄生動物部, 主任研究官 (90231109)
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Keywords | 多包虫 / マクロファージ / 窒素酸化物 |
Research Abstract |
多包虫をマウスの腹腔内に感染させることによって、多数の腹腔マクロファージが誘導されてくる。しかしながら、in vitroにおいては活性化されたマクロファージによって多包虫は殺滅されるものの、in vivoでは感染は阻止されることなく成立し、最終的には死に至らしめる。すなわちマクロファージがin vivoでは感染に対し有効に機能していない。この現象について以下の点を明らかにした。 1、多包虫の感染によってマウス腹腔マクロファージの貧食能は低下する。貧食能の低下は感染後約6週目頃から著明となる。低下した貧食能は外部からIFN-γを加えることによって回復させることができる。 2、多包虫の感染によってマウス腹腔マクロファージの窒素酸化物の産生は誘導されない。感染後いずれの時期から採取したマクロファージを用いても窒素酸化物の産生は外部からIFN-γをくわえることによって産生を誘導することは可能であり。その産生能は正常マウスに比べ同等である。 3、感染後いずれの時期から採取されたマウス腹腔マクロファージはin vitroでIFN-γを加えて活性化させると、正常マウスから採取したマクロファージと同等の殺滅効果をin vitroで原頭節に対し発揮することができる。 4、感染マウスにおけるIFN-γ産生は低下している可能性がある。おそらくその原因は感染局所におけるTh 1 T細胞の減少によるものと考えられる。 なぜ、感染局所においてTh 1 T細胞の減少が起きるかについては今後の研究課題として残された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kanazawa T.: "Arginine-dependent generation of reactive nitrogen intermediates is instrumental in the in vitro killing of protoscoleces of Echinococcus multilocularis by activated macrophage" Parasite Immunology. 15. 619-623 (1993)
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[Publications] Kanazawa T.: "Effects of mebendazole and zlbendazole on secondary alveolar hydatid disease in Mongolian gerbils with special reference to the timing of treatment" Japanese Journal of Parasitology. 43. 305-307 (1994)
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[Publications] Asahi H.: "Continuous cultivation of intraerythrocytic Plasmodium falciparum in a serum-free medium with the use of a growthpromoting factor" Parasitology. 109. 397-402 (1994)