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1994 Fiscal Year Annual Research Report

大腸腺腫・癌における遺伝子異常と組織学的異型度の関係について

Research Project

Project/Area Number 05671083
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

小西 文雄  自治医科大学, 医学部, 助教授 (20142242)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土屋 一成  自治医科大学, 医学部, 助手 (90217331)
柏木 宏  自治医科大学, 医学部, 助手 (30204382)
山下 圭輔  自治医科大学, 医学部, 講師 (90239963)
Keywords大腸腺腫 / 早期大腸癌 / 表面型大腸腫瘍 / Ki-RAS mutation / Adenoma-Carcinoma Sequence
Research Abstract

大腸癌の発育進展経路を明らかにするために表面型大腸腫瘍、隆起型早期大腸癌、進行癌を対象にK-ras遺伝子コドン12の点突然変異の有無をNon-RI dot-blot法を用いて検索し、比較検討した。進行癌は39例で高分化型31例、中分化型7例、低分化型1例で進達度はpm3例、s s(a_1)21例、s(a_2)14例、si1例で、隆起型早期大腸癌は44例でsm癌22例、m癌22例であり、表面型は20例でIIa;11例、IIa+IIc;6例、IIc;3例で、うち16例が癌(m13例、sm3例)、4例が境界病変であった。隆起型早期大腸癌では同一腫瘍内で異型度の異なる部位から複数の標本を採取し、進行癌・表面型大腸腫瘍では一箇所から標本を採取した。
パラフィンブロックより厚さ4μmの切片を1枚作成しHE染色後、隣接する厚さ10μmの切片をヘマトキシリンで染色し、腫瘍部分を拡大鏡下でくり抜き、脱パラ後プロティナーゼK処理を行いPCRを施行した後、ジゴキシゲニン標識オリゴプローブを用いて、dot-blot hybridizationを行った。表面型では20例中IIa型の1例、IIa+IIc型の1例の合計2例(10%)に点突然変異が認められ、隆起型早期大腸癌では腺腫部を含めて44例中15例(34%)、進行癌は39例中15例(38%)に点突然変異が認められた。隆起型早期大腸腫瘍のうち6例が癌部と腺腫部で同じ点突然変異が認められたが、2例は癌部でのみ点突然変異が認められ腺腫部では認められず、特に腺腫部のみ点突然変異が認められ癌部では認められないという例が2例認められた。この2例に関してはサブクローニングで点突然変異の割合を調べてそれぞれ16%、20%という結果を得た。またp53組織染色では、異型度が高くなるに従って染色陽性率が高くなる傾向が認められた。以上、大腸癌の発育進展経路に興味のある結果が得られたので報告する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 小西文雄: "大腸腫瘍性病変の発育進展とその遺伝子学的解析に関する研究(厚生省がん研究助成金による研究 平成5年度研究報告)" 東京大学医学部第一外科 主任研究者 武藤 徹一郎, 58 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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