1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671170
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Research Institution | Nagasaki University School of Medicine |
Principal Investigator |
柴田 尚武 長崎大学, 医学部, 教授 (50039517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂本 順三 京都大学, 工学部, 教授 (80037811)
徳永 能治 長崎大学, 医学部, 講師 (00207557)
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Keywords | 脳血管内皮 / リポソーム / シスプラチン |
Research Abstract |
[目的]liposomeは、有効なdrug delivery の手段であり、脳神経外科領域に於いても有用性を示唆する研究が行われているが、liposome自体の血液脳関門(BBB)透過性については充分な知見が得られていない。我々は in vitro BBBモデルとして、牛脳微小血管内皮細胞(BMEC)の初代培養を用い、liposome封入cisplatin のBBB 透過性について基礎的な検討を行なった。[方法]BMECはAudus and Borchardt らの方法に準じて分離し、ポリカーボネイト製の膜上に培養した。BMECが confluent monolayer に達した後、side-by-side diffusion system を用い 透過実験を行った。egg-PCを使用し逆相蒸発法にてcisplatinを封入したliposomeを作製、対照としてfree cisplatin を用い、BMEC monolayerを透過したPt.濃度を経時的に測定した。[結果]本モデルにおいては、37℃では両者間に有意差を認めなかったが、4℃の条件下では free cisplatin に比し、liposome 封入cisplatinの透過性が有意に抑制された。liposomeはtranscellular transportによりBBBを透過する可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)