1993 Fiscal Year Annual Research Report
温熱感受性リポソームを用いた臓器選択的遺伝子導入法による癌治療の基礎的研究
Project/Area Number |
05671341
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
木原 健 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60195344)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東間 紘 東京女子医科大学, 医学部・泌尿器科, 教授 (90075549)
伊藤 文夫 東京女子医科大学, 医学部・泌尿器科, 助手 (20211683)
|
Keywords | DNAトランスフェクション / 温熱感受性リポソーム / sendai virus |
Research Abstract |
<方法> 1.sendai virus融合DNA含有温熱感受性リポソーム(SDTリポソーム)の作製。DPPC、DSPCを重量比9:1で混合したリポソームを作製し相転移温度、リポソーム粒子径を観察、封入遺伝子にpmiwzを用い、リポソームに封入させた後sendai virusをリポソーム表面に融合しSDTリポソームを作製した。 2.ヒト正常尿細管上皮株LLCPK‐I、腎細胞瘻株ACHNを継代培養し以下の方法にてpmiwzのtransfectionを試みた。A.リポソーム法、B.リン酸Ca共沈法。DNA transfectionを確認するためpmiwzの産生するガラクトシダーゼの発現を観察した。 <結果> 1.DPPC DSPC9:1のLUVは相転移温度40〜41℃、粒子径200〜300mmでありpmiwz封入効率も15%と良好であった。DNA封入、Sendai virus融合後も相転移温度に変化は認められず、当初目的としたリポソームができた。 2.従来の直接的なtransfection methodであるBではLLCPK‐I、ACHNともにガラクトラダーゼの発現が認められた。本実験の目的であるAにおいてはリポソームあたりの遺伝子封入率を増加させるとBと同様にガラクトシターゼの発現が観察できた。ガラクトシダーゼの確認にはxgal、抗betaガラクトシダーゼ抗体を用いた蛋白発現を観察しさらにsouthern blotおよびNorthan blot法を用いてDNA、RNAの確認も行った。
|