1994 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト卵巣におけるゴナドトロピン受容体遺伝子発現とその調節
Project/Area Number |
05671392
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
矢本 希夫 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (80106541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤永 宏行 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (20199350)
西森 敬司 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (40237748)
仲野 良介 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50030854)
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Keywords | 卵巣 / ゴナドトロピン・レセプター / メッセンジャーRNA / ノーザンブロット / In situ hybridization |
Research Abstract |
ヒト黄体には、黄体化ホルモン受容体(LH-R)が存在し、黄体の加齢に伴い変化することが知られているが、LH-R mRNAレベルでの検討は未だない。今回、われわれは、ヒト月経黄体および妊娠黄体におけるLH-R mRNAの発現について検討した。正常月経周期を有する子宮頸癌感はから手術時に黄体を採取した。また、妊娠黄体は、子宮外妊娠患者から得られた(学内倫理委員会承認済み)。黄体組織より、poly(A)^+RNAを調製した後、ヒトLH-R cRNAプロープを用いて、Northern blotting(NB)を行った。さらに、黄体組織におけるLH-R mRNAの発現について、in situ hybridization(ISH)法を用いて検討した。「成績」ヒト月経黄体にLH-R mRNAのシグナル(8.0,7.0,4.5Kb)が認められた。シグナルは黄体期初期、中期に強く、黄体期後期にかけて漸減した。月経周期3日目の退行黄体には、LH-R mRNAのシグナルは認められなかった。また妊娠黄体に明らかに、LH-R mRNAのシグナルを認めた。ISH法にても、黄体細胞にLH-R mRNAの発現を認め、NB解析で見られたLH-R mRNAの変化とほぼ一致した。「結論」ヒト黄体におけるLH-Rの発現機構には、LH-R mRNAレベルでの調節が関与していることが示唆された。これらの成績は、J Clin Endocrinol Metab(1995年80巻)に掲載される予定である。また、現在までに、ヒト卵胞顆粒膜細胞においてFSHレセプターmRNAの発現も、NB法およびISH法によって確認された。
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Research Products
(1 results)