1994 Fiscal Year Annual Research Report
オンライン薬歴情報による副作用監視システム構築とその医療評価への活用に関する研究
Project/Area Number |
05671880
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
熊本 一朗 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 教授 (40225230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 弘允 鹿児島大学, 医学部, 教授 (80041292)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50223582)
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Keywords | 病院情報システム、 / データベースシステム / 薬剤疫学 / 医薬品副作用 / オーダリングシステム / 医療評価 |
Research Abstract |
鹿児島大学医学部附属病院の総合病院情報システムのオンラインデータベースにすでに蓄積している診療情報(患者基本情報、薬歴、臨床検査結果歴、診断病名、診療報酬請求情報など)を、ID番号をキ-にして患者個人ごとに統合し抽出し、これらをもとにパーソナルコンピュータシステムを利用した薬剤疫学データベースの基幹システムを構築した。すなわち、特定した薬剤を投与された患者に対して、その薬剤の投与期間、投与量などの薬歴データとともに、特定した臨床検査項目の投与期間前後の検査結果データを抽出した。具体的には、特定した薬剤(アルベカシン)の投与患者全例を対象にしてシステム分析を行った。すなわち、この薬剤の投与期間、投与量などの薬歴データとともに、臨床検査項目(RBC、WBC、血小板数、好酸球数、GOT、GPT、γ-GTP、BUN、クレアチニンなど)の検査結果データを抽出し分析を続けた。さらに、処方オーダシステムが稼働をはじめた1985年から1994年までの10年間の外来処方オーダデータを抽出し分析した。すなわち、処方データから外来患者の年齢構成、受診診療科数、処方薬剤数、薬効分類別数を解析した。これにより、外来投与薬剤の実状を明らかにし、とくに高齢者への投与薬剤数の増加、併科受診状況などを指摘できた。同様の手法を用いて、入院処方オーダデータを活用し、入院処方薬剤の現状を分析した。 このように病院情報システムに蓄積したオーダデータを活用し、広範囲のデータ処理を可能にする薬剤の疫学データベースを構築し、種々の分析を行うことを可能にした。また、総合的な医薬品副作用監視システムとして迅速かつ正確な活用が可能であることを明らかにし、さらに、薬剤疫学データベースの果たす役割の重要性を確認した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 下堂園権洋 他4名: "薬歴データベースの薬剤疫学への応用と評価" 第13回医療情報連合大会論文集. 13. 233-236 (1993)
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[Publications] 下堂園権洋 熊本一朗 他4名: "薬剤疫学の医療業務への応用" 第14回医療情報連合大会論文集. 14. 221-224 (1994)
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[Publications] 下堂園権洋 熊本一朗 他1名: "処方オーダリングデータを利用した外来処方薬の分析" 第32回日本病院管理学会学術総会抄録集. 32. 46 (1994)