1993 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディアを使ったアイデア創造支援システムに関する研究
Project/Area Number |
05680183
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
竹本 宜弘 工学院大学, 工学部, 講師 (40100325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛松 敬二郎 工学院大学, 工学部, 講師 (40237102)
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Keywords | マルチメディア / グループウエア / GUI / オーサリングシステム |
Research Abstract |
工学系大学においては、図面や写真に加えて動画像も取り扱うことがある。近年の高性能パソコンは、グラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)に優れているので、その機能とマウス等による使いやすい操作性を利用した、内容や意図の理解を支援する為の自然情報、感性情報、あるいは臨場感情報等を提供する教育支援システムの構築を急務と考え現在構築中である。本研究の最終目的の一つは、アイデアの創造を支援する何らかの仕掛をマルチメディア教育支援システムに取り組むことであるが、上記の支援システムが構築できればアイデアの創造発想の助けとなるシステムが出来上がる。本研究は、文部省補助金により導入した30台の高性能EWS、ホストコンピュータ、ネットワークを有効に活用するためにも上記のシステムを構築すべく一つ一つ基礎的研究を積み重ねている。研究の過程の中でとらえておくべき目標は次のようなことである。 (1)グループウエアと称するソフトウエアを用いて、教師からのクラス全員への一斉情報、学習者からの質問情報とその回答情報のやり取りのできるシステムの構築。これにより、クラス全体のよりよい活性化がはかれる。 (2)現在のグループウエアは、ソフトウエア開発作業を支援するコミュニケーションが主体になっている。これを教育支援にも応用できる多機能型のシステムが望まれる。ハードウエアが先行するのではなく、ユーザニーズを取り入れたヒューマンウエアの考え方に沿って、人間の感性や遊びの要素も取り入れる。 (3)頭の中に浮かんでくる種々のアイデアや思いつきを整理して考えをまとめていく過程を意味的に関係づけて構造化し、それをマルチメディアを用いたコンピュータが支援する。併せて、教材作成のオーサリングシステムの高レベル版である思考支援、理解支援が側面からサポートする。当然ここには、既に作成された情報構造から必要な情報を探索し取り出す検索支援も入る。
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