1994 Fiscal Year Annual Research Report
社会科学系留学生のための専門日本語の調査研究、データベース化及びモデル教材の提案
Project/Area Number |
05680240
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
松岡 弘 一橋大学, 社会学部, 教授 (30114804)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢澤 修次郎 一橋大学, 社会学部, 教授 (20055320)
山澤 逸平 一橋大学, 経済学部, 教授 (10017527)
伊丹 敬之 一橋大学, 商学部, 教授 (90017492)
今村 和宏 一橋大学, 社会学部, 助教授 (80242361)
三枝 令子 一橋大学, 法学部, 助教授 (60215580)
|
Keywords | 社会科学系専門日本語 / 語彙・表現調査 / 語彙・表現のデータベース / 語彙・表現の頻度と有機的関連度 |
Research Abstract |
本研究の第1年度(平成5年度)では、語彙・表現の頻度と有機的関連度(複数の語句が同時に現れる度合い)を選択的に調査し、その文脈内での意味を分析するのに適したシステムを開発するためにミクロ調査を繰り返し、市販のソフトを駆使することでシステムの改良を重ねた。当然システムは徐々に洗練されていったわけであるが、既成ソフトのみを駆使することの限界が明らかになった。 そこで平成6年度は、プログラミングの専門家の援助を得て、C言語を使って独自プログラムを政策する作業に入った。ただ当初4月〜5月で完成するはずだったプログラムは、「アウトプットの量と質」や「分析効率」をとことん追究したため、7月までずれ込んだが、その代わり満足のいくレベルが確保できた。そして、8月からはすでに完了していた「近代経済学(新版)」の分かち書きファイルを使って、単純頻度、有機的関連度などの統計指標をパソコンで計算した。そこで得られた1次データの分析結果をもとにさらに2次データをまとめ、平成6年度日本語教育学会秋期大会(10月9日)で発表した。その後、分かち書き基準の一部見直しによるファイル訂正、再度の分析データ検討をすると同時に、2冊目の分かち書きの作業を続け、現在に至っている。 当初計画では、経済学の5文献の調査を終了し、商学の文献調査にまで入ることが目標であったことを考えると、研究進度がかなり遅れていることは否めないが、学会等で評価される成果(特に行き的関連度について)が出てきていることもまた事実である。
|
Research Products
(1 results)