1994 Fiscal Year Annual Research Report
並行処理モデルに基づいたマルチメディア理解の高度化・高速化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
05680300
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
谷口 倫一郎 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (20136550)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下部 茂 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (70234416)
鶴田 直之 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (60227478)
峯 恒憲 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 講師 (30243851)
雨宮 真人 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (90202697)
|
Keywords | マルチメディア / 映像信号処理 / 並列処理モデル / マンマシンインターフェース / 信号と記号 / 並列処理プログラミング |
Research Abstract |
本年度の研究業績は以下の通り. 1.マルチメディア理解のための並列アーキテクチャに関する研究 本研究では,マルチメディア理解の高速化に関する基礎的な研究を進めることが目的であり,その1つとしてマルチメディア向け並列プラセッサKUMP/Dの基本アーキテクチャの設計,特に映像処理のための並列入出力インターフェースに関する研究を行った。KUMP/Dは,各プロセッサが非同期に動作するシステムであるため,映像のような時間に同期したデータの入出力は難しい問題であるが,ここでは映像信号のタイミングをマスターとする同期入出力機構の設計を行い,その有効性を確認した。また,上述のマシンのための並列プログラミングについても研究を進めた。 2.マンマシンインターフェースに関する研究 マルチメディア処理が使われる状況では,人間と機械が協同で1つのタスクを行うようなことが多いが,その場合,映像のような非記号的(パターン)情報と、言語のような記号的情報を組み合わて使うことが多い。従って,それらの情報のインターフェースが重要になってくる。本研究では,このような観点から階層型ニューラルネットワークをベースとした記号的情報とパターン情報のインターフェースについて研究を行った。階層的なニューラルネットを用いることで,パターン情報を徐々に抽象化することで記号化することが可能になるだけでなく,ネットワークを双方向にすることによって,記号的情報に基づくパターン情報処理の制御(トップダウン処理)が可能になる。
|
-
[Publications] 鶴田直之他: "一般化ハイパーコラムモデルの画像認識能力について" 画像認識・理解シンポジウム(MIRU'94)講演論文集. 1. 257-264 (1994)
-
[Publications] 谷口倫一郎: "並列画像理解のソフトウエアアーキテクチャ" 人口知能学会誌. 9‐5. 652-658 (1994)
-
[Publications] 鶴田直之他: "形式的なパターン記述からのハイパーコラムモデルの導出" 電子情報通信学会信学技報. PRU94‐40. 9-16 (1994)
-
[Publications] Daisaku Arita他: "Model Generation Method for Object Recognition Task by Pictorial Examples" IEEE International Conference on Image Processing. I. 233-237 (1994)
-
[Publications] 峯 恒憲他: "既存の単語辞書を利用した動詞概念の自動クラスタリング法" 「自然言語処理における学習」シンポジウム論文集. 112-119 (1994)
-
[Publications] Rin‐ichiro Taniguchi他: "A Massively Parallel Programming Language and Its Application to Image Processing and Computer Vision" 9th Scandinavian Conference on Image Analysis. (発表予定). (1995)