1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05680427
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Research Institution | AKITA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
久松 俊一 秋田大学, 医学部, 助手 (50108932)
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Keywords | トリチウム / 環境 / 人体 / 有機結合型 / 移行モデル / 食品 / 血液 / 代謝モデル |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて、冷凍保存されていた1969‐1980年の血液試料、および食事試料の分析を進めた。自由水^3Hについてはほぼ、分析を完了した。その結果、これまで、まったく知られていなかったこの年代についてのデータが得られた。食事試料中自由水^3H濃度については、これまでも簡単なモデルを構築して1950年代からの変遷を予測していたが、その結果より概ね高い実測値が得られている。今回のデータを基にモデルのパラメーターを修正した。この修正により、降水中の^3H濃度から食事中の^3H濃度の推定値の正確度を上げることができた。 注目されるのは有機結合型^3H濃度であるが、これまでのところ分析は余り進展していない。予備的な結果によれば外国で測定されているような有機結合型^3Hへの大きな見かけの濃縮は見られない。今後とも、分析を継続し、有機結合型^3Hの環境人体移行モデルを構築していきたい。
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[Publications] Hisamatsu,S.: "Tritium coucentrations of blood samples collactsd" Health Phys. 68. 499-502 (1995)
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[Publications] Hisamatsu,S.: "Tritium Haustor from diet to human" J. Radioanal, Nucl. Chem, Articles. 197. 271-280 (1995)