1993 Fiscal Year Annual Research Report
コンフリクト解析による水資源システムの持続的開発・運用に関する研究
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05805044
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小尻 利治 岐阜大学, 工学部, 教授 (00026353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東海 明宏 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90207522)
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Keywords | 水資源システム / 持続的開発 / ファジィ理論 / 地球温暖化 / コンフリクト解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地球温暖化による水資源量の変化や人口増加および水利用の高度化による需要量の変化を考慮した持続可能な水資源システムの策定にある。そのため、流域の上下流問題や水量水質の多目的問題を扱おうとしている。 本年度は計画初年度として研究の全体構成を計ると共に、資料収集と基礎理論の定式化を行なった。 まず、コンフリクトアナリシスに関しては、水資源開発を例にとってその適用性を検討した。住民、自治体(国)をプレイヤーとする2人ゲームを行ない両者間で妥協の計りうる合理解の抽出が可能であった。ここにファジイ理論を導入することによって、曖昧な情報下での意志決定が可能となろう。 続いて、持続可能な水資源開発計画であるが、地球温暖化での水資源量の変化をファジイ量で表現し、ファジイ線形計画法で最適施設計画の定式化を行なった。水需要量もファジイ量とし、ファジイ値が最大になるような施設計画を求めた。貯水池は月単位の操作を行ない管理方式も同時に求めることが出来た。得られた施設計画に対して、建設期間を3ステージと仮定し、各期での水資源量や水需要量を温暖化や社会変化に対応するファジイ量と見なし、ファジイ動的計画法により建設順序を求めた。ただし、目的関数は需要量に見合う供給水量の達成であり、貯水池操作は施設計画で得られたものを使用した。 一方、水質予測や生態系に関しては、現在定式化であり明確な成果までは得られていない。今後、ファジイ理論との結合を計り、最適化モデルに組み込みたい。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 市川裕一・小尻利治: "観測地点の少ない地域における流出予測・貯水池操作" 土木学会第48回年次学術講演会講演概要集 2部. 334-335 (1993)
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[Publications] T.Kojiri,Y.Sugiyama and G.N.Paudyal: "Fuzzy Reservoir Operation with Multi-objective and Few Moniroring Data" International Conference on Environmentally Sound Water Resources Utilization. II-280-II-287 (1993)
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[Publications] 加藤秀男・東海明宏・湯浅晶: "土壌コンパートメントモデルによる農薬の河川への流出率に関する研究" 平成5年度土木学会中部支部研究発表会. (発表予定). (1994)
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[Publications] 安藤健司・小尻利治・市川裕一: "Fuzzy理論による水資源施設の規模・建設順序に関する研究" 平成5年度土木学会中部支部研究発表会. (発表予定). (1994)