1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05807117
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中崎 久雄 東海大学, 医学部・外科2, 助教授 (10056145)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三富 利夫 東海大学, 医学部・外科2, 教授 (20055809)
津田 とみ 東海大学, 医学部・分子生命科, 研究員
横山 清七 東海大学, 医学部・外科2, 助教授 (50096278)
|
Keywords | EPA(エノコサペンタエン酸 / 経腸栄養剤 / trinitrobenzen sulfonic acid / 大腸炎症性疾患 |
Research Abstract |
目的 この研究の目的は、【.encircled1.】優れた抗炎症作用をもつEPA(エイコサペンタエン酸)を吸収されやすい形態にし、経腸的に投与出来るように製剤開発すること。【.encircled2.】この新規開発された脂肪経腸栄養剤を潰瘍性大腸炎に類似する腸炎動物疾患モデルを用いて経腸的投与し、その効果を検討すること。 実験方法 Rat(Hartley)=SPF4W〜5Wを用いる。 【.encircled1.】大腸疾患モデルの作製 10%エタノール0.25mlに50mgのtrinitrobenzen sulfonic acidを溶解し、Ratに約5cmのTubeを用いて注腸投与する。 【.encircled2.】胃瘻の造設を施行 【.encircled3.】調整脂肪濃度の決定と脂肪乳剤の作製 大豆油:7.0、魚油:3.0、グリセリン:2.5、レシチン:1.2%とする。 fat emulsionの状態で安定した製剤とする。 研究の実績 【.encircled1.】大腸疾患をモデルとして、第1日目、第4日目にtrinitrobenzen sulfonic acidの注腸投与を行うことにより、大腸全体に潰瘍性の病変をほぼ100%の実験動物に作製することが出来た。投与後7日目の屠殺の病理学的所見は主として下行結腸でopen ulcer,subserosaに達する、炎症性変化、細菌(+)、再生上皮(+)と多彩な所見であった。 【.encircled2.】胃瘻よりの注入において動物に脂肪乳剤の投与が随時可能となった。 【.encircled3.】脂肪乳剤の安定した製剤化が可能となった。
|