1993 Fiscal Year Annual Research Report
鼻アレルギーにおけるヒト鼻汁中のケミカルディエーターの役割および臨床症状への影響
Project/Area Number |
05807160
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
永倉 仁史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90211440)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若盛 和雄 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30201148)
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Keywords | ケミカルメディエーター / ヒスタミン / ロイコトリエン |
Research Abstract |
抗原としてhouse dust miteを用いアレルギー性鼻炎の鼻粘膜を抗原刺激し、鼻汁中に遊離してくるケミカルメディエーターを測定した。鼻汁採取の方法は、鼻腔内を36℃の生理食塩水40mlで洗浄する方法を施行した。ヒスタミンの測定結果は、個人差が非常に大きく測定以下であるものも多く認められ、また再測定するとかなりの変動が認められた。誘発前のヒスタミンの測定値は、誘発前0.06未満より3.0ng/ml、平均5.73ng/tubeであり、誘発後0.06未満より3.0ng/ml、平均11.12ng/tubeと変化し、誘発後に増加した。ロイコトリエンについては、個人差が非常に大きく、測定以下であるものも認められ、かなりの変動が認められた。LTC3では誘発前平均6.76pg/mlより誘発後平均31.8pg/mlと増加し、またLTD3では誘発前平均10.17pg/mlより誘発後平均48.15pg/mlと有意に増加を示した。これらの結果より、抗原誘発により誘発後に有意にこれらのケミカルメディエーターの増加していることを証明した。
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