1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05808011
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
森下 はるみ お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60017134)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 敏朗 秋田大学, 教育学部, 教授 (50006475)
小田 ひとみ お茶の水女子大, 人間文化研究科, 助手 (20251697)
松村 朋子 お茶の水女子大, 文教育学部, 助手 (60242335)
|
Keywords | 舞踊 / 動作単元 / 分析・分業 |
Research Abstract |
1。伝統的舞踊のうち、技法の「型」や作品構成の「様式」がきまっているものについて、動作特性を指標に共通の単元化と分類をこころみた。そのさい、Labanotation、Benesh notationの譜記法をとりいれ、記述の普遍性をはかっている。 2。記録・保存のための記号化と、分析のための記号化を峻別することにした。理由は、空間的なものと時間的なものを同時にみたす舞踊の記号化は、困難だということによる。 3。演舞様式のきまっているもの、たとえば「能」の舞囃子やバレエのヴァリアシオンにおける「型」の連鎖を対象に、連鎖の推移を確率過程とみなし、エソロジーで用いられている行動連鎖の解析手法の一つ、単純マルコフ過程の分析法を適用した。 4。結果から、舞踊の時間的形態の推多分析に有効だという見通しをえた。 5。ある「型」がその直前の「型」とどう関連するかの単純マルコフ過程にくわえ、現在、2つ前、3つ前の「型」との関連をみるため、多重マルコフ過程の分析の可能性をさぐっている。
|
Research Products
(2 results)