1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05837003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大西 真 東京大学, 医学部(病), 助手 (00183236)
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Keywords | 肝癌 / 血管新生 |
Research Abstract |
肝癌の血管新生にVEGFが関与しているかを検討した。ノーザンブロット法および、免疫組織染色法により検討したところ、肝癌組織が肝癌細胞株において、VEGFの強い発現をみとめ、肝癌血管新生へのVEGFの関与が示唆された。又、ウエスタンブロッテイング法にて、肝癌細胞株からのVEGFの分泌が確認された。VEGFのレセプター(flt)の発現は、肝癌部では無く、肝非実質細胞で強い発現をみとめた。これらの結果から、肝癌の血管新生は、オートクライン機構ではなく、パラクライン機構でおこり、肝癌の増殖に関与していると考えられた。又、VEGFが肝で強く発現する様なトランスジェニックマウスを作成し、現在解析中である。又、VEGF遺伝子のノックアウスマウスの作成を準備中である。 一方、血管新生を抑制するアンギオインヒビンが、肝癌の新しい治療薬となりうるかを、ウッドチャック肝癌の系を用いて検討した。局所投与及び全身投与で腫瘍の縮小効果があることが確認された。又、肝動脈を介しての栓塞療法でも効果のあることが判明した。 以上、肝癌の血管新生へのVEGFの関与が強く示唆され、又、血管新生抑制物質であるアンギオインヒビンが、肝癌の新しい治療薬となりうることが考えられた。 今後は、VEGFをブロックすることにより、肝癌の治療が可能とならないかを検討する予定にしている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Toshiaki GUNJI,Shin OHNISHI et al.: "Treatment of Hepatocellular Carcimoma associated with advanced cirrhosis by transcatheter arterial chemoembolization using antalogons blood lot" Hepatology. 15. 252-257 (1992)
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[Publications] Fuyo Yoshimi,SHIN OHNISHI et al.: "Comparison of Hepatectomy and Transcatheter arterial chemoembolization for the treatment of Hepatocellular Carcinoma" Hepatology. 16. 702-706 (1992)
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[Publications] Masahiko Kuroda,Shin Ohnishi et al.: "Co-lucalization of VEGF and Insulin in Pancreatic Zslet cells" Journal of Clinical Endocrinalogy and Metabolism. (in press). (1995)