1996 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア島嶼部における国民文化と地方文化の相関的動態に関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
06041017
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
山下 晋司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60117728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ツィアルチダ フェルナン アテネオデマニラ大学, 社会学人類学学科, 教授
アラム バクティアル インドネシア大学, 社会政治学部, 助教授
グリヤ ワヤン ウダヤナ大学, 文学部, 教授
ブディサントリ エス インドネシア大学, 社会政治学部, 教授
床呂 郁哉 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (90272476)
清水 展 九州大学, 大学院比較社会文化研究科, 教授 (70126085)
福岡 正太 国立民族学, 博物館第2研究部, 助手 (70270494)
永渕 康之 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30208045)
鏡味 治也 金沢大学, 文学部, 助教授 (20224339)
関本 照夫 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20110083)
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Keywords | 東南アジア / 国民文化 / 地方文化 / バティック産業 / 慣習 / 民族音楽 / 観光 / 移民 |
Research Abstract |
最終年度である本年度は、平成6、7年度の過去2年間にわたってインドネシア、フィリピン、マレーシアにおいて実施した東南アジア島嶼部の「国民文化と地方文化の相関的動態」に関する現地調査の成果を総括的に検討した。そのために、インドネシアからの外国人研究分担者であるブディサントソ、ワヤン・グリア、バクティアル・アラムの3人を日本に招へいして、日本人の研究分担者と一同に会し、総括のための検討を集中的に行う研究連絡会を平成8年10月30日から11月2日にかけてもった。この会では研究分担者全員がペ-パ-をもちより、グローバライゼーションの時代にあって経済開発が加速しているこの地域の国民文化と地方文化の動態を、バティック産業から民族音楽、慣習から宗教、観光から移民にいたるそれぞれの研究分担テーマにそって報告し、検討した。ただし、フィリピンからの研究分担者であるフェルナンド・ツィアルチ-タは研究連絡会直前に病気になり、この会には参加できなかったが、平成9年1月20日から1月24日にかけて来日し、報告を行った。また、この研究連絡会にさきだち、研究代表者である山下晋司は平成8年8月21日から8月31日にかけて研究打ち合わせと補足的な調査のためにインドネシアを訪れ、インドネシアの研究分担者と会見した。上記の研究連絡会の討議の成果、つまり3年間にわたった本研究の成果は、将来各研究分担者がそれぞれの成果を研究紀要・学術雑誌等に発表するとともに、一冊の本として、英文で出版する予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 山下晋司: "越境する人々、越境する文化" 総合的地域研究. 13. 18-19 (1996)
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[Publications] 関本照夫: "聖者信仰の近代-インドネシアの事例" 東洋學報. 77-3/4. 104-106 (1996)
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[Publications] 永渕康之: "植民地時代以降における国家・社会・宗教-バリ島、ブサキ寺院をめぐる権力と知" 社会人類学年報. 22. 49-80 (1996)
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[Publications] 清水展: "日本におけるフィリピン・イメージ考" 比較社会文化. 2. 15-26 (1996)
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[Publications] 床呂郁哉: "アガマ(宗教)をめぐる「日常の政治学」-フィリピン南部ス-ル-諸島におけるイスラームとシャーマニズム" 社会人類学年報. 22. 81-104 (1996)
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[Publications] 山下晋司: "(編)「観光人類学」" 新曜社, 212 (1996)
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[Publications] 山下晋司: "<南>ヘ-バリ観光のなかの日本人「岩波講座文化人類学7・移動の民族雑誌」" 岩波書店, 292 (1996)
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[Publications] 鏡味治也: "東南アジアの国民国家と日本重松伸司編「変容するアジアと日本」" Liberty書房, 254 (1996)
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[Publications] 福岡正太: "ガムラン・ドゥグンいまむかし櫻井哲男・山口修編「音の今昔」" 弘文堂, 236 (1996)