1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06044156
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
前川 功一 広島大学, 経済学部, 教授 (20033748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DEVINES Davi リーズメトロポリタン大学, 政策研究所, 研究員
HENDERSON Ro リーズメトロポリタン大学, 経営学部, 上級講師
JOHNSON Stev リーズメトロポリタン大学, 政策研究所, 主任研究員
HAMILTON Les リーズメトロポリタン大学, 経営学部, 上級講師
SOUTHERLAMD ジョン リーズメトロポリタン大学, 経営学部, 研究主任
STEWART Gerr リーズメトロポリタン大学, 経営学部, 主任講師
BENSON John 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40264923)
CAMBELL Mike リーズメトロポリタン大学, 政策研究所, 所長(教授)
井上 詔三 南山大学, 経営学部, 教授 (70016517)
竹内 常善 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (90093773)
金原 達夫 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (20099097)
片木 晴彦 広島大学, 法学部, 助教授 (70177393)
西谷 元 広島大学, 法学部, 助教授 (80208181)
相澤 吉晴 広島大学, 法学部, 教授 (60150900)
山下 丈 広島大学, 法学部, 教授 (30033749)
高林 喜久生 広島大学, 経済学部, 助教授 (10226912)
宜名眞 勇 広島大学, 経済学部, 教授 (30127758)
北岡 孝義 広島大学, 経済学部, 教授 (60116572)
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Keywords | 中小企業 / 技術革新 / 金融時系列の非定常性 / 英国とEC / 会計法 / 商法 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度の研究の継続として、大別して以下の3つの分野に関する研究を行った。 1.中小企業経営の日英比較 前年度は英国ヨ-クシャー・ハンバーサイド地方の中小企業の技術開発についてアンケート調査を行った。その結果は、英国の中小企業経営の学会で研究発表6として報告された。今年度はさらに、前年度の英国での調査に対応する日本でのアンケート調査を行った。その結果は現在集計中である。 他方、英国側の研究者達によってロンドンに進出している日本の銀行の雇用形態の聞き取り調査を行いつつある。しかし日本の銀行の海外支店から調査協力を得るのは、いろいろ困難を伴った。また英国に於ける中小企業研究の最近の動向を調査した結果が研究報告8にまとめられている。日英の工場の比較については有名なロナルド・ド-アの「日本の工場・イギリスの工場」がある。この分野の英国に於ける最近の研究については余り知られていないので、ド-ア氏の弟子で、来日中のサッセクス大学のケヴィン・マコ-ミック教授を招いて、英国に於ける最近の研究動向について、講演して貰った。また研究発表12は英国中小企業にとって最大の問題である地域経済に於ける雇用問題に関するものである。日本の地域経済の雇用問題との比較研究のためのベンチマークとなる研究として位置づけることが出来る。 2.日英のマクロ時系列データの分析 日英のマクロ経済データ及び金融関連データ(金利、株価、為替)を収集しパソコンで計量的分析を行うための小規模なデータベースを構築した。これらのデータを統計処理する際には、いわゆる非定常性に注意する必要があるので、収集した全ての日英のデータの非定常性の検定を行った。その結果、非常に多くの時系列について日英共に非定常性が検出された。このようなデータの分析に当たっては、伝統的な統計的方法は通用しないので、非定常時系列分析の理論と方法の開発も研究課題に加えた。研究発表1〜4はその成果である。これらは、本研究に必要な統計的分析の基礎を与えるものと位置づけることが出来る。また研究発表5、7は、日本のデータに基づく実証的な研究である。これに対応する英国データによる研究を来年度予定している。労働問題関係はまだ研究発表の段階ではないが調査を継続中である。 3.英国及びECにおける経済法の諸問題 英国とECの関係は英国経済のパフォーマンスのを左右しかねない。英国がいかにECの中で経済活動を円滑に行いうるためには、経済性の面からだけでなく経済法的な側面が重要である。そこで本研究では英国の対EC経済活動に影響する商法、会計法、及び国際司法の面から種々の検討を行った。研究発表9、10、11はこの問題に関連した研究である。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 前川功一(他3名): "Estimation in dynamic regression with an integrated process" Journal of Statistical Planning and Inference. 49. (1995)
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[Publications] 前川功一(他1名): "Efficiency properties of feasible generalized least squares estimators in SURE models under non-normal disturbances" Journal of Econometrics. 66. 99-121 (1995)
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[Publications] 前川功一(他2名): "The exact clistribution of the OLS and GLS estimators in regression with an integrated regressor and correlated errors" Mathematics and Computers in Simulation. 39. 273-277 (1995)
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[Publications] 前川功一: "Periodically Integrated Autoregression with a Strvctural Break" Mathematics and Computers in Simulation. 67(予定). (1996)
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[Publications] 宜名真 勇: "Conditional Volatility and the Production Smoothing Hypothesis of Inventory Investment" Journal of Production Economics. (予定). (1996)
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[Publications] 金原達夫: "Innovation in SMEs : Survey Indicator" Proceedings of 18th National Conference,UK. 1-14 (1996)
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[Publications] 北岡孝義: "短期金融市場における金利裁定の検証" 広島大学経済論叢. 19(予定). (1996)
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[Publications] 竹内常善: "英国における中小企業研究の新動向" 広島大学年報経済学. 17(予定). (1996)
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[Publications] 山下 丈: "保険料支払い義務" 金融・商事研究(95年度増刊号). 78-85 (1995)
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[Publications] 片木晴彦: "企業会計法の課題" 商事法務1402号. 60-65 (1995)
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[Publications] 西谷 元: "欧州連合における対外的行為としての制裁" 広島法学. 19. (1996)
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[Publications] マイク キャンベル: "Skill Shortages and Recruitment Difficulties in Yorkshire and Humberside" Regional Review. 5. 18-20 (1995)