1994 Fiscal Year Annual Research Report
変容するアジアと日本-経済・政治・国際関係・文化のダイナミズム-
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06044204
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
五十嵐 暁郎 立教大学, 立教大学・法学部, 教授 (90097220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAFAEL Vicen カリフォルニア大学サンディエゴ, コミュニケーション学部, 助教授
SURICHAI Wun チュラロンコン大学, 経済学部, 助教授
FIELD Norma シカゴ大学, 人文科学部, 教授
MOLASKY Mich コネチカットカレッジ, 日本語日文学部, 助教授
CHOI Chungーm カリフォルニア大学アーバイン校, 東アジア文化学部, 助教授
倉田 秀也 常葉学園富士短期大学, 国際教養学部, 専任講師 (90225243)
ADAMS Robert 東横学園女子短期大学, 英語英文学科, 専任講師 (50248960)
篠原 初枝 恵泉女学園大学, 人文学部, 専任講師 (30257274)
中逵 啓示 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30183081)
村嶋 英治 成蹊大学, 文学部, 助教授 (70239515)
比屋根 照夫 琉球大学, 教養学部, 教授 (10045172)
見田 宗介 東京大学, 教養学部, 教授 (10012345)
と 照彦 名古屋大学, 経済学部, 教授 (60089977)
野村 浩一 立教大学, 法学部, 教授 (80062529)
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Keywords | アジア / Japanization / 日本の大衆文化 / 新中間層 / 経済成長 |
Research Abstract |
調査計画にしたがって7月はじめに東京において準備会議を開いた。ここで今後3年間にわたって共同研究するための視角や方法論、現地調査の具体的な実施方法、その他問題点を討議した。この準備会議には、共同研究の主要メンバーが参加し、大衆文化、政治・外交、国際経済関係、異文化交流、近代化などの観点から多角的にテーマを考案した。その際、学際的研究であることが有効なことを確認できた。 その後、各メンバーがフィールドワークを行なった。そこでは日本の経済進出と文化的影響、現地の経済成長とそれによる新中間層の消費と文化への志向性、経済成長による社会の変容、対日感情とくに戦争責任との関連性、そして実際にどのように日本の大衆文化が浸透しており、またそれが現地の人々に与えている影響などについて、できる限り調査・分析することを試みた。それぞれの調査結果は報告書にまとめられ、1995年4月末までに中間報告として論文が提出される予定である。 米国側のメンバーも予備会議に出席し、視角・方法論などを共有して日本側メンバーと同様に現地調査を行なった。その成果は4月末までにまとめられて中間報告として95年6月末に開かれる予定のシンポジウムにおいて発表されることになっている。3月に東京で報告会を行なう予定であったが、スケジュールの関係で割愛し、報告書に変えた。また、本研究と同様のテーマで研究を行なっているグループ・個人とも広く連絡を取り合っている。
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Research Products
(22 results)
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "新アジアのドラマ16 香港にて 「カウントダウンが進む"香港返還"」" 潮. 421号. 246-255 (1994)
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "新アジアのドラマ17 香港にて 「拡大する華南経済圏の本拠地」" 潮. 422号. 148-157 (1994)
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "新アジアのドラマ18 香港にて 「"永遠の旅人"と"中国"のはざまで」" 潮. 423号. 342-351 (1994)
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "地方新時代か:現代日本の地域の課題と権力(韓文)" 地域発展と地方自治政府の役割. 119-132 (1994)
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "A New Age for Local Autonomy? Issues and Power in Contemporary Japanese Communities" Local Development and the Role of Local Self-Government. (1994)
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[Publications] 野村 浩一: "辛亥革命の政治文化-中-民権・立憲・皇権" 思想. 843号. 121-139 (1994)
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[Publications] と 照彦: "東アジアの経済発展とビジネス文化" 経済科学. 42号. 1-26 (1995)
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[Publications] と 照彦: "As One Important of East Asia Economic System-Taiwan's Past,Present and Future" (A brief presentation)presented at Taiwan International Forum in Taipei. 1-6 (1994)
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[Publications] と 照彦: "The Asian Groqth Triangle:Structure change and perspective" presentes at the EAEA Convention in Taipei. 1-24 (1994)
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[Publications] と 照彦: "“華僑・華人"の企業経営と資金運営に関する一把握" 中国系政治・経済の研究. 52-68 (1994)
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[Publications] と 照彦: "APEC:シンガポールの接近と"利益"" 海外経済事情. 42. 5-33 (1994)
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[Publications] 中逵 啓示: "朝鮮停戦交渉開始への道-第3次世界大戦回避のための努力" 季刊 国際政治 105. 1-13 (1995)
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[Publications] 中逵 啓示: "朝鮮戦争開戦を巡る日米の研究と議論" 社会文化研究 17. 159-180 (1994)
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[Publications] 倉田 秀也: "対韓国関係" 中国総覧(1994年版). (1994)
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[Publications] 倉田 秀也: "北朝鮮の"核問題"とロシア--ロシア"8者会談"提案を中心に" 外務省ロシア委託研究報告書. (1995)
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[Publications] 倉田 秀也: "North Korea's Proposal of the 'New Peace Arrangement' in the International Context" Korean Journal of Defense Analysis. (forthcoming). (1994)
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[Publications] 倉田 秀也: "正統性 "内在化"体制としての朴煕維新体制-"国民総和"の概念を中心に" 東アジア地域研究学会第4回月例研究会. (1994)
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[Publications] 倉田 秀也: "Non-Proliferation in Korea:U.S. and Japan's Role." a Talking Paper to the first Meeting of U.S.-Japan Study Group on Non-Proliferation and Arms Control After the Cold War,June 17-18,1994,Washington D.C,. (1994)
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[Publications] 倉田 秀也: "Predicting the New Generation in Korea:North-South Relations after Kim Il-sung's Death," a paper presented to the second Meeting of U.S.-Japan Study Group on Non-Proliferation and Arms Control After the Cold War,September 28-October 1,1994,.
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[Publications] 倉田 秀也: "アジア・太平洋における多国間主義と朝鮮問題-日本の視点" 国際文化会館会報. (掲載予定).
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "新アジアのドラマ" 潮出版社(近刊), (1995)
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[Publications] 五十嵐 暁郎: "明治維新指導者の思想" 世織書房(近刊), (1995)