1994 Fiscal Year Annual Research Report
南半球における衛星測地・リモートセンシングの国際協力による推進
Project/Area Number |
06044223
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
渋谷 和雄 国立極地研究所, 研究系, 教授 (80132710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARTHER Kears ニューサウスウェールズ大学, 工学部, 助教授
MICHAEL Mors オーストラリア地質調査機構, 重力グループ長
ROMAN Galas ポツダム地球物理中央局, 主任研究員
CHRISTOPH Re ポツダム地球物理中央局, 教授
佐藤 忠弘 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (10000176)
福田 洋一 京都大学, 理学部, 助教授 (30133854)
宮岡 宏 国立極地研究所, 情報科学センター, 助教授 (10150046)
江尻 全機 国立極地研究所, 情報科学センター, 教授 (30013692)
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Keywords | GPS / IGS網 / 精密重力 / GGP / ATGIA / 精密軌道 / 南半球 / 南極 |
Research Abstract |
1.精密重力潮汐研究について以下の成果を得た。昭和基地の超伝導重力計データ(1993年3月-1994年2月)の解析からMf、Ssaなどの長周期潮汐δファクターを求めた。観測データから理論的な地球潮汐、気圧応答、極運動による変動成分を差し引くと1〜3μGalの季節変化が残ることがわかった。この季節変化は、海洋大循環変動、大気角運動量変動の季節変化と相関を持つことが考えられるので、GPS位置の季節変動と比較する必要がある。以上の解析結果は8月14日-17日のカナダ・ホイッスラ-マウンテンにおける第4回国際SEDIシンポジウムにおいて、佐藤忠弘により発表されたほか、測地学会誌に一部掲載される。 2.衛星測地網の構築・維持について以下の成果を得た。昭和基地VLBIアンテナ基準点とSCAR・GPS基準点間の取り付け測量を試みた。用いたGPS受信器が一波であること、11mアンテナ鏡面縁への取り付け固定方法が必ずしも最適でないこと、設定方位角が6つと十分でないことから得られたXYZ座標の収束誤差は各成分とも17cmに達した。しかし、得られたVLBI座標をDORIS及びGPSによるITRF座標と比較すると、各成分とも10cm以内の偏差で一致することがわかった。手法は確立したので、二波受信機を適用して1-2cm精度を実現するのが次なる目標である。今回の解析結果はKanao et al.(1995)により測地学会誌へ投稿中である。 3.国際協力についてオーストラリアとの重力潮汐共同研究を1995年6月から実施する目途がついたほか、ドイツ主導のSCAR95 GPSキャンペーン(95年2月-3月)に協力している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masaki Kanao: "A note on geodetic ties among the space geodesy sites at Syowa Station,Antarctica" Journal of Geodetic Society of Japan. (投稿中). (1995)
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[Publications] Tadahiro Sato: "One year observations with a superconducting gravimeter at Syowa Station,Antarctica" Journal of Geodetic Society of Japan. 41. 367-375 (1994)
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[Publications] Ichiro Nakagawa: "Absolute gravity measurements at Syowa Station during the Japanese Antarctic Research Expedition" Bulletin d'Information Bureau Gravimetrique International. (印刷中). (1994)
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[Publications] Kazuo Shibuya: "Syowa Station;observatory for global geodesy in Antarctica(a review)" Proceedings of NIPR Symposium on Antarctic Geosciences. 6. 26-36 (1993)
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[Publications] Noriyuki Kurihara: "The results of the first Antarctic VLBI experiments with Syowa Station in Antarctica" Antarctic Earth Science. (印刷中). (1995)
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[Publications] Hiroshi Miyaoka: "Low-latitude aurora on October 20-21,1989:An interpretation with magnetospheric particle simulation" Proceedings of International Conference on Magnetic Storms. 91-96 (1994)