1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06045025
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
井川 一宏 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (80031392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
IMADA Pearl ハワイ大学, 経済学部, 助教授
MAK James ハワイ大学, 経済学部, 教授
LEE Chung ハワイ大学, 経済学部, 教授
NAYA Seiji ハワイ大学, 経済学部, 教授
MCCLEERY Rob 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (90252808)
西島 章次 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70116234)
阿部 茂行 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60140076)
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Keywords | アジア諸国 / 直接投資と貿易 / 顕示比較優位 / 経済発展 / APEC / 地域統合 |
Research Abstract |
平成6年度は,1980年代のアジア・太平洋地域の経済の現状とその推移について,把握する作業を行い,神戸大学とハワイ大学で小規模のワークショップを開いてメンバー間の意見の交換を行った。 具体的には,アジア諸国・北米諸国の貿易・直接投資・資本収支に関して, (1)顕示比較優位指数と構造変化指数 (2)アジア地域における観光業について日米からの技術転移の波及効果 (3)ラテンアメリカの経験とアジアの経験の比較 (4)貿易構造の変化とその要因(労働コスト・為替レート・経済政策)の究明 (5)直接投資と貿易構造との関連および雁行形態による説明 (6)地域統合の便益および90年代の展望 について研究を行なった。その結果、(1)製造品における産業内貿易の拡大,(2)日本のアジアに対する貿易黒字,(3)アジア諸国からの直接投資の増加,(4)地域統合(APEC)に対する将来展望の重要性,などについて新たな知見とさらに研究を深める必要性を認識した。特に,APECにおける日本・アメリカ・アジア諸国の関係が流動的であり,今後の展望に対するシナリオの区分として幅広いものとなる。 神戸大学でのワークショップでは,「アジアの経済発展」,「太平洋の島国の発展の金融」に関して議論した。ハワイ大学でのワークショップでは,「アジア太平洋地域の経済統合と日本・アメリカ」,「APECと日本」,「直接投資と貿易の関係」に関して議論した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 井川 一宏: "多国籍企業と産業内貿易に関する一考察" 国民経済雑誌. 169. 35-50 (1994)
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[Publications] 井川 一宏・阿部 茂行: "APECと日本" 経済経営研究年報. 44. (1995)
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[Publications] James Mak & Seiji Naya: "Is There a Need for a Pacific Islands Development Bank?" ディスカッションペーパー. (投稿中).
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[Publications] Robert McCleery & Shoji Nishijima: "Regional Trade Groupings and the National Interest of Japan and the United States" ディスカッションペーパー. (投稿中).