1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06208105
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
川勝 賢亮 九州大学, 文学部, 教授 (70037000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 正広 九州国際大学, 法学部, 教授 (00167206)
川本 芳昭 九州大学, 文学部, 助教授 (20136401)
佐伯 弘次 九州大学, 文学部, 助教授 (70167419)
浜田 耕作 九州大学, 文学部, 教授 (40137881)
中村 質 九州大学, 文学部, 教授 (50069457)
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Keywords | 環東シナ海 / 地域間交流 / 中琉関係 / 中国江蘇・浙江 / 長崎 / 朝鮮 / 琉球・沖縄 / データベース |
Research Abstract |
本年は3年目にあたり、具体的作業の最終段階に入った。本年度は、前年度に引き続き、史料のマイクロフィルム撮影及びデータベースの打ち込み作業を行った。マイクロフィルム撮影については、長崎県立図書館所蔵「近世環シナ海域交流関係史料」・鹿児島大学所蔵「玉里文庫」・鹿児島尚古館所蔵中琉関係資料の撮影を行った。また、データベースとしては、「明実録中琉関係史料データベース」・「清実録中琉関係史料データベース」・「明清海防書地理外紀琉球史料データベース」の打ち込みを終了し、校正の段階に入った。「中琉関係著書論文目録データベース」・「九州大学九州文化史研究所所蔵石本文庫目録データベース」についてはなお打ち込みが続いており、完成は来年度になる予定である。また、国立故宮博物院刊行『宮中档各朝奏摺』中琉関係記事データベースについて本年度に完成させる予定であったが、史料の検出とサンプルの作成にのみ終わってしまい、これもまた完成は来年度にもちこされた。研究成果の中間報告については、研究班内の研究会を3回行った他、6月に鹿児島で「南九州と琉球・中国・朝鮮」と題して、9月に長崎・平戸で「環シナ海地域間交流と平戸・長崎」と題して、当研究班主催の総合研究会を行った。その際、鹿児島尚古集成館・鹿児島県史料編纂質・平戸市史編纂室などからも報告者を招き、研究交流を深めると同時に、史料・史跡などの閲覧見学に便宜をはかっていただいた。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] 川勝 守(賢亮): "明清以来、江南市鎮の共同基地義塚-上海付近市鎮志の義塚を中心として-" 九州大学東洋史論集. 24. 75-107 (1996)
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[Publications] 佐伯 弘次: "古代・中世の壱岐・対馬" 歴史と地理. 490. 1-16 (1996)
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[Publications] 佐伯 弘次: "中世博多辻堂考" 博多研究会誌. 4. 107-109 (1996)
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[Publications] 和田 正弘: "門司西村回漕店と長崎泰益号について(二)" 九州国際大学論集・教養研究. 3・1. 39-80 (1996)
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[Publications] 和田 正弘: "華商からみた近代門司港の一側面" 北九州港. 77. 30-35 (1996)
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[Publications] 浜田 耕策: "新羅の対日本外交の終幕-日唐間の情報と人物の中継をめぐって-" 朝鮮の史的展開と東アジア. (1997)
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[Publications] 柳原 敏昭: "鎌倉時代の陰陽頭" 国史談話会雑誌. 37. 72-82 (1997)
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[Publications] 黒木 國泰: "近世日向沿岸漂着唐船・琉球船と密貿易(1)" 宮崎女子短期大学紀要. 23. 1-16 (1997)
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[Publications] 宮崎 克則: "戦争と打ちこわし" 新しい近世史. 5. 334-385 (1996)
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[Publications] 中村 質: "日本来航唐船一覧-昭和元〜文久元年-" 九州文化史研究所紀要. 41. (1997)
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[Publications] 佐伯 弘次(共著): "博多遺跡群出土墨書資料集成" 博多研究会, 123 (1996)
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[Publications] 六反田 豊(共著): "半島と列島のくにぐに" 新幹社, 217 (1996)
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[Publications] 和田 正広(共): "華僑ネットワークの論理と実証" 九州大学出版会, 130 (1996)
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[Publications] 中村 質: "長崎県立図書館所蔵近世環三十海域交流関係史料マイクロフィルム版目録" 日本JDR, 32 (1996)