1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06208205
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
金城 正篤 琉球大学, 法文学部, 教授 (00044834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤嶺 守 琉球大学, 教養部, 助教授 (20212417)
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
西里 喜行 琉球大学, 教育学部, 教授 (70044914)
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Keywords | 琉球の対外交渉史 / 沖縄の対外関係史 / 歴代宝案 / 沖縄の歴史情報 / 清代中琉関係史 / 档案史料 / 琉球の政治と社会 / 沖縄の政治と社会 |
Research Abstract |
本研究は、重点領域研究「沖縄の歴史情報研究」における「琉球・沖縄の政治と社会」に関連する課題として、主に対外関係史に関する情報を対象として研究しようとするものである。琉球・沖縄の対外関史を包括的・網羅的に示す基本資料としては『歴代宝案』がある。沖縄県では平成2年度から20年の長期計画のもとに、『歴代宝案』全巻の校訂本および読み下し分の編集事業をスタートさせ、現在までに校訂本4冊を刊行している。 本研究の目的は、沖縄県で現在進められている『歴代宝案』の編集事業の過程で収集され、また、生み出された成果を活用しながら、さらにあらたな関係資料(『清代中琉関係当案続編』及び未公開の写本など)の調査・発掘を心掛け、それらを統一した形で情報化することによって、琉球の対外関係史の研究に寄与しようとするものである。その研究成果をふまえ、今後、東アジア・東南アジアにまたがる貿易圏を形成した琉球の対外交渉史を研究していくが、その基礎的研究として、『歴代宝案』とそれに関連する各文書に含まれる膨大な量の文書を史料として効率的に活用するためのデータベース化が、不可欠のものとなっている。 本年度は『歴代宝案』研究会を毎週土曜日に行い、そのなかで『歴代宝案』の校訂作業と索引作成、注釈について検討をすすめた。その他にデータベース化の基礎作業として北京第一歴史当案館所蔵の『清代中琉関係当案続編』の活字化(コンピュータ入力)を終えることができた。さらに、研究分担者は『歴代宝案』全15巻の各文書について、その目録を作成中である。
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