1995 Fiscal Year Annual Research Report
古代末期からルネサンスにいたる自由学芸の展開と中性哲学への影響
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06301001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 哲郎 東北大学, 文学部, 助教授 (70117711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 守通 東北大学, 教育学部, 助教授 (40214407)
伊藤 博明 埼玉大学, 教養部, 助教授 (70184679)
花井 一典 北海道大学, 文学部, 助教授 (80228501)
山崎 裕子 文教大学, 国際学部, 助教授 (50230404)
岩熊 幸男 福井県立大学, 経済学部, 教授 (10135600)
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Keywords | 自由学芸 / 中世哲学 / 唯名論 / ストア論理学 / 中世論理学 / アウグスティヌス / アンセルムス / アバェラルドゥス |
Research Abstract |
1.前年度に引き続き、分担者は各自のテーマに沿った研究を進め、その成果の集約と吟味のため、研究集会を2回開催した。第1回目は、ストア派論理学の言語哲学の問題、および中世初期における哲学の区分を主たるテーマとして、また、第2回目は、中世後期からルネサンスにかけての哲学・思想の諸問題と自由学芸の関わりをテーマとして研究発表とディスカッションを行った。 2.研究成果は、さしあたっては本実質報告書第11項および研究成果報告書掲載の諸論文として発表されているが、なおここ一、二年内に数本の発表が予定されている。それらにより、本研究の課題である、古代末期からルネサンスにいたる自由学芸の展開について、またその中世哲学への影響について、多くの新知見が得られたことが明らかであろう。 3.前年度分の成果の一部を、本研究グループと密接な関係のもとに発刊された欧文雑誌DIDASCALIAに発表し、かつそのインターネット上での公開に協力した(http://www.sal.tohoku.ac.jp/phil/DIDASCALIA)。これは当該分野の研究の国際化におおいに貢献するものであるとともに、哲学の各専門分野の研究者に、これからの研究成果発表のやり方の一つの見本を提供するという効果をももたらしており、本研究グループの活動の大きな成果にほかならない。同誌次号にも、本研究の成果の一部が掲載される予定である。 4.今年度は外国人研究者の研究集会への参加の機会はなかったが、昨年度からの交流は、E-Mail等により深められており、今後もその協力を得て、より広い視野での研究の展開が基体できる。
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[Publications] 神崎繁: "ストア派における表象・言語・行為(上)" 東京都立大学『人文学報』. 256. 47-81 (1995)
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[Publications] 富松保文: "語ることと理解すること-アウグスティヌス『教師論』試論-" 武蔵野美術大学研究紀要. 26. 5-12 (1995)
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[Publications] 清水哲郎: "アルクィヌスとフレデギスス-文法学・論理学・神学をめぐって-" パトリスティカ. 2. 3-18 (1995)
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[Publications] SHIMIZU Tetsuro: "From Vocalism to Nominalism:Progression in Abaelard's Theory of Signification" DIDASCALIA. 1. 15-46 (1995)
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[Publications] IWAKUMA Yukio: "Nominalia" DIDASCALIA. 1. 47-88 (1995)
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[Publications] 花井一典: "Be動詞と無時間的場所-トマス・アクィナス研究序説-" 北海道哲学会会報. 42. 1-13 (1995)
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[Publications] Shimizu et.al.(ed.): "DIDASCALIA" Association for Didascalia, 88 (1995)
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[Publications] 伊藤博明: "神々の再生-ルネサンスの神秘思想" 東京書籍, 360+39 (1996)