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1996 Fiscal Year Annual Research Report

中尊寺金銀字経に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 06301009
Research InstitutionKyoto National Museum

Principal Investigator

藤澤 令夫  京都国立博物館, 館長 (40025036)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮川 禎一  京都国立博物館, 学芸課, 文部技官 (30280530)
赤尾 栄慶  京都国立博物館, 学芸課, 主任研究官 (20175764)
泉 武夫  京都国立博物館, 学芸課, 主任研究官 (40168274)
下坂 守  京都国立博物館, 学芸課, 普及室長 (10150038)
百橋 明穂  神戸大学, 文学部, 教授 (30090377)
Keywords中尊寺 / 装飾経 / 金銀 / 一切経 / 見返絵
Research Abstract

本年度は当研究の最終年度に当たるが、観心寺所蔵分216巻および中尊寺所蔵分16巻の調査を終えた。調査の内容は、各巻の表紙絵、見返絵のモチーフと表現の記録、外題・首題・尾題の記録、各巻全紙および界高・界巾の計測、軸端の検討からなり、6×12フィルムによる表紙・巻首・巻末の撮影およびマイクロフィルムによる全巻撮影をともなっている。さらに必要に応じて赤外線フィルム撮影も行なった。そうした中で、下記のようないくつかの知見を得ることができた。
(1)赤外線スコープにより、観心寺所蔵分の中尊寺経から墨印、花押類を発見することができた。ただし墨印・花押があった経巻がもとから中尊寺経に含まれるものであったかどうかは今後の検討が必要である。
(2)観心寺の金光明最勝王経は金字経であるが、その見返絵の作風と構成は清衡経に近く、見返絵から判断する限りでは清衡経から年代的にさほど隔たらない時期のものと思われる。
(3)観心寺所蔵分のうち『文殊一字法』(外題は「文殊根本一字咒経」,首題「大方廣菩薩蔵経文殊師利根本一字陀羅尼法」)は、大蔵経NO.1181の経典に相当すると思われるが、大蔵経本は唐代の宝思惟訳となっているのに対し、巻末に付された訳場列位では別伝になっており、経典翻訳上、たいへん興味深い。
さらに、三年度にわたる調査を総合し研究結果を分析したが、その詳細については研究報告書を参照されたい。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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