1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06301013
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大山 正 日本大学, 文理学部, 教授 (50008942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 裕彦 放送大学, 教養学部, 助教授 (20152150)
碓井 真史 道都大学, 社会福祉学部, 教授 (10223538)
長嶋 紀一 文理学部, 教授 (60050217)
中島 義明 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90012492)
末永 俊郎 帝京大学, 文学部, 教授 (80011261)
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Keywords | 認知機能 / 生能学的妥当性 / 日常文脈 / 画像情報処理 / 社会的認知 / 発達的アプローチ / 認知障害 / 文脈情報 |
Research Abstract |
認知班では、言語情報を使用した課題でワーキングメモリーにおける機能を調べるための実験を計画し、その実験を行っている。ここではワーキングメモリー機能を測定するリ一ディングスパンテストの開発も行われた。また、非言語情報として顔の情報処理を文脈という見地から、顔の反復プライミング効果の実験を計画し、実験を行った。その結果、顔の部分情報の呈示および視覚イメージの生成によって反復プライミング効果が生じることを認めた。現在、理論的解釈を検討中である。知覚班では、言語情報と画像情報の同時処理様式を検討する実験を行った。これは静止画像の処理用式を検討する目的であったが、現在動画情報を用いての検討を計画している段階である。さらに記憶情報の比較過程における精神物理学検討も行っている。社会班では、動機づけに関する理論的検討を行い、実験的検証を行った。また自己の情報処理様式を検討するために、自己知識を利用したブライミング実験を計画、実施した。結果は、意味情報と同様に自己知識を利用したプライミング実験を計画、実施した。結果は、意味情報と同様に自己知識の情報も他者情報よりも遠く処理されることが分かった。 発達/障害班では、老人の記憶の減衰過程を測定できるテストの開発を行った。現在の段階では各種の情報に関するテストバッテリ-を作成し、大学生のデータを収集している段階である。また、因果関係知覚の発達研究を行い、因果関係の知覚が物理学における運動法則のモデルで説明できることを確認している。障害に関しては、精神分裂病などの精神性疾患の患者の認知機能を力テゴリー判断課題などを用いて実験的検討を加えている段階である。
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Research Products
(2 results)