1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06301032
|
Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 英典 東京大学, 教育学部, 教授 (30109235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紅林 伸幸 東京大学, 教育学部, 助手 (40262068)
酒井 朗 南山大学, 文学部, 講師 (90211929)
油布 佐和子 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (80183987)
名越 清家 福井大学, 教育学部, 教授 (20030041)
SUKーYING Won 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (80231174)
|
Keywords | 教師文化 / 教職の専門性 / 教師のワーク / 教師集団 / 教師のエスノグラフィ / 教師の同僚性 / 教師の協同性 / 教師の多忙化 |
Research Abstract |
本研究は、日本、カナダ、アメリカ、イギリス等8ヵ国の国際比較共同研究「教師の専門性と教師文化に関する国際比較研究(略称:PACT)」の一環として、文献研究、エスノグラフイ調査、及び質問紙調査を行い、日本における教職の専門性と教師文化の構造・特質について考察し、学校教育及び教師の仕事の改善に資することを目的とする。この研究は、昨年度からの継続研究であるが、本年度に行った主な作業は次の四つである。 1.教師の生活と意識に関する質問紙調査の実施 平成7年7月〜9月に全国8都県の小・中学校の教師を対象に実施。有効サンプル数は2053で、「基礎集計表」(中間報告)を作成したが、目下、分析を進めている。 2.教師文化と教育実践活動に関するエスノグラフイ調査データの分析 平成6年度に1年間にわたって4つのフィールド(小学校、中学校:各1名)で行ったエスノグラフィ調査のデータを分析し、教師の仕事と教師文化について考察を行った。その成果の一部は、平成7年9月の日本教育社会学会で報告したほか、「11.研究発表」欄に記載の論文にまとめられている。 3.教師の仕事と教師文化に関する分析と研究(報告)書の作成準備 これまで2年間にわたって行ってきた研究活動の成果のまとめとして、研究報告書及び研究書を作成・刊行すべく、準備を進めてきた。平成8年6月頃に、第一次の報告書が完成する予定である。 4.国際比較共同研究の推進と情報交換 質問紙調査「教師の生活と意識に関する調査」を他のPACT参加国でも実施すべく、目下英文調査票の作成を進めている。また、平成9年にノルウェーで開催される国際会議に向けて準備を進めている。 平成7年4月にイギリス・ロンドンで開催されたPACT国際会議に、藤田ほか6名が参加し、研究成果の中間報告と情報報告を行った。また、同年4月にサンフランシスコで開催されたAERA(米国教育学会、サンフランシスコ)大会のシンポジウムで、藤田・島原・ウォンが"The Impafct of Social Change on the Culture of Teaching in Japan"のタイトルで報告を行った。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 藤田英典ほか3名: "教師の仕事と教師文化に関するエスノグラフィ的研究" 東京大学大学院教育学研究科紀要. 35. 29-66 (1995)
-
[Publications] Fujita,H.et al.: "The Impact of Social Change on the Culture oe Teaching in Japan" Paper presented in the 1995 AERA Annual Meeting,. SF,CA,USA. 1-12 (1995)