1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06302027
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
國分 征 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 篤弘 宇宙科学研究所, 教授 (40013643)
高橋 主衞 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70252294)
湯元 清文 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20125686)
荻野 竜樹 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (00109274)
上出 洋介 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60113099)
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Keywords | 磁気圏尾部 / 磁気圏構造 / 磁気圏嵐 / 科学衛星観測 |
Research Abstract |
国際的な衛星観測プログラムの一番手として打ち上げられた「GEOTAIL」による観測は順調に経過しており、このデータに基づく研究は国内研究者ばかりでなく国外の研究者との共同研究として行われ、磁気圏尾部のダイナミックスに関する新しい知見が得られつつある。特に、93年9月低エネルギープラズマ観測器が稼働しはじめ、これにより複雑に変化する深尾部プラズマシートにおけるプラズマ動態が明らかになってきた。ロープ領域における低エネルギーイオンの存在、プラズマシート境界領域における電子による非線形静電BGKモードの存在はこの衛星による新しい発見である。また、磁気圏嵐に伴うプラズモイドやフラックスロープの発達過程と粒子の加速については、詳細な総合解析が始められている。これまで研究の焦点は、プラズモイドの構造変動とイオンや電子の動態、ロープ・磁気シース境界領域の構造と変化、尾部大規模構造と磁気中性線の同定、スローモード衝撃波の同定、磁気圏嵐とプラズモイドの発達・伝播との関連、尾部の特徴的な領域とプラズマ波動、オーロラキロメトリック放射と磁気圏嵐等にあてられてきた。これらの研究課題の討論の場として、米国からの共同研究者(11名)を交えた研究会を10月に開催し、それまでの成果の検討とともに今後の研究の方向づけとしていくつかのeventsを選び集中的な解析・討論を行った。成果の一部は、すでに35の論文としてGeophysical Research Letters(1994年12月15日号)誌の特集号に公表された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 國分 征: "Large field events in the distant magnetotail during magnetic storms" J.Geomag.Geoelectr.(in perss). (1996)
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[Publications] 山本達人: "Magnetic field structures of the magnetotail as observed by Geotail" Geophys.Res.Lett.21. 2875-2878 (1994)
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[Publications] 寺沢敏夫: "Coexistence of earth-origin O+ and solar wind-origin H+/He++ in the distant magnetotail" Geophys.Res.Lett.(in press). (1996)
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[Publications] 西田篤弘: "GEOTAIL Observation of Magnetospheric Convection in the Distant Tail at 200 Re in quiet times" J.Geophys.Res.100. 23663-23675 (1995)
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[Publications] 松本 紘: "Estimation of tail reconnection lines by AKR onsets and plasmaoid ntries observed with GEOTAIL spacecraft" Geophys.Res.Lett.22. 1849-1852 (1995)
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[Publications] 向井利典: "Slow-mode shocks in the Magnetotail" J.Geophys.Res.18. 23567-23581 (1995)