1995 Fiscal Year Annual Research Report
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06302057
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
両角 光男 熊本大学, 工学部, 教授 (50040449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 俊 筑波大学, 社会工学系, 講師 (60212320)
大澤 義明 筑波大学, 社会工学系, 講師 (50183760)
青木 義次 東京工業大学, 工学部, 教授 (80159300)
渡辺 仁史 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40063804)
位寄 和久 熊本大学, 工学部, 教授 (00244103)
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Keywords | 建築CAD / 空間記述言語 / 視覚表現 / 3次元モデリング / オブジェクト指向 / スキーマ・グラマ- / 設計思考 / 仮説推論 |
Research Abstract |
1.複数の建築家のスケッチやスタデイ模型を設計の進行に即して整理し、共通して観察された事項を基に、企画設計段階の作業モデルとそれに対応した空間記述のモデルを提示した。思考対象が「制約条件」「場・機能単位」「図式的空間」「個別的空間」と段階的に変化しており、知的CADには、第一に各段階異なる空間記述方法が必要なこと、第二に設計の進展に即して記述を円滑に移行させていく機能が必要なこと、第三に形態情報に止まらず、設計案評価に必要な、機能・性能・意味に関する情報を管理し設計者の要求に応じて提示する機能が必要なことが明らかになった。 2.第二から第四の各段階における試行錯誤を支援する知的CAD構築の基礎技術を開発すると共に、骨格となるシステムを試作・試験運用した。線分の集合と閉図形、基本的形状の基本部材、個別に形状をデザインした個別部材を各段階の空間記述に使用、置き換え操作で表現を移行する方式を提案した。設計案評価の情報として、面積を扱っている。民間企業の設計担当者を対象に試作システムを紹介したところ、関心を集め、今後の開発に向けて具体的な助言と要望が示された。 3.初年度より多くの建築に共通する空間構成の規則性を抽出し、その意味を解釈するための空間記述言語としてSAL (Spatial Allocation Language)文法を開発してきた。本年は幾何学的図形情報からSAL記述を自動生成する基本システムを開発、さらに扱える図形対象を拡大した。民家の平面構成文法を抽出し、その建築史的考察を進めている。SALと先に述べた場・機能単位の記述モデルの連携により素案の生成や設計案評価のツールとしての利用を検討している。
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Research Products
(17 results)
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[Publications] Mitsuo Morozumi,Kazuhisa Iki,et al.: "Network Based Group Work CAD for UNIX Workstation" CAAD Futures '95 International Conferece on Conputer-aided Architectural Design (Singapore). 1. 22-1-22-11 (1995)
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[Publications] Shun Watanabe: "Representing Geometric Knowledge in Architecruel Design" CAAD Futures '95 International Conferece on Conputer-aided Architectural Design (Singapore). 1. 6-1-6-10 (1995)
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[Publications] Takeshi Kimura,Hitosi Watanabe,et al.: "Spatial Configuration Model for Inter-Application Collaborative Design" CAAD Futures '95 International Conferece on Conputer-aided Architectural Design (Singapore). 2. 59-1-59-10 (1995)
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[Publications] 下川雄一、両角光男、位寄和久、他: "建築設計初期段階の図形記述における表現単位の考察 知的建築CADのための空間記述言語の開発" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道). E. 489-490 (1995)
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[Publications] 西郷正浩、両角光男、位寄和久、他: "設計初期段階の言葉記述における空間要素単位の考察 知的CADのための空間記述言語の開発" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道). E. 491-492 (1995)
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[Publications] 村上祐治、両角光男、位寄和久、他: "建築設計のためのグループ・ワーク支援システムの開発研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道). E. 511-512 (1995)
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[Publications] 青木義次: "SALの拡張とSALを求める方法 建築平面分析のための空間構成記述法 その3" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道). E. 793-794 (1995)
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[Publications] 山本秀希、青木義次: "SAL表現の自動生成 建築平面分析のための空間構成記述法 その4" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道). E. 795-796 (1995)
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[Publications] 西郷正浩、両角光男、位寄和久、他: "イメージから「かたち」を導出する「ことば」の考察 知的建築CADのための空間記述言語の開発" 第18回情報システム利用技術シンポジウム論文集(東京). 18. 121-126 (1995)
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[Publications] 下川雄一、両角光男、位寄和久、他: "設計初期段階のスケッチ分析による表現単位の考察 知的建築CADのための空間記述言語の開発" 第18回情報システム利用技術シンポジウム論文集(東京). 18. 139-144 (1995)
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[Publications] 岡元英公、両角光男、位寄和久: "手描きスケッチの特性に着目したCADの研究 設計初期段階の試行錯誤を支援するCADシステムの開発" 第18回情報システム利用技術シンポジウム論文集(東京). 18. 205-210 (1995)
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[Publications] 村上祐治、両角光男、位寄和久: "築設計初期段階のグループ・ワーク支援システムに開する研究 その2 設計プロセス調査に基ずくシステム要件の提案" 第18回情報システム利用技術シンポジウム論文集(東京). 18. 217-222 (1995)
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[Publications] 城戸太郎、両角光男、位寄和久、他: "企画設計段階のエスキースにおける表現要素の分析 知的建築CADのための空間記述言語の開発" 日本建築学会九州・中国支部研究報告. 10-3. 9-12 (1996)
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[Publications] 浜田智紀、両角光男、位寄和久、他: "企画設計支援CADシステムの開発研究 プログラミング・ステージとデザイン・ステージを融合する機能" 日本建築学会九州・中国支部研究報告. 10-3. 13-16 (1996)
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[Publications] 高橋将幸、両角光男: "情報交換に着目したGroup Work CADの機能評価" 日本建築学会九州・中国支部研究報告. 10-3. 17-20 (1996)
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[Publications] 両角光男: "3次元で形成を組み立てるCAD的設計報の訓練" 日経アーキテクチュア. 546. 102 (1996)
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[Publications] 両角光男: "建築・都市設計におけるマルチメディア技術" SD. 369. 56-59 (1995)