1995 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー学研究の体系化と今後の発展方策に関する研究
Project/Area Number |
06302082
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西川 よし一 京都大学, 工学研究科, 教授 (20025886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越後 亮三 東京工業大学, 工学部, 教授 (70037737)
松尾 拓 九州大学, 工学部, 教授 (30037725)
茅 陽一 東京大学, 工学部, 教授 (20010704)
阿部 博之 東北大学, 工学部, 教授 (00005266)
本田 健一 東京工芸大学, 教授 (60013091)
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Keywords | エネルギー学 / エネルギー学研究体制 / エネルギー学教育 / 都市エネルギー / 持続可能性 |
Research Abstract |
本年度は,エネルギー学の重点研究課題,研究体制および教育体制の在り方について検討を行った. エネルギー学の重点研究課題の一つとして,都市のエネルギー需給の在り方の検討することが提案された.今後,全世界的に都市化,あるいは都市の大規模化が予想される.従来,学問の領域別にそれぞれの立場で都市のエネルギー需給を検討してきたが,資源,環境制約の逼迫と都市化の進展に対して,領域横断的・総合的に都市のエネルギー需給に取り組み,都市の持続可能性を高めることを目標に研究を展開する必要があるという提言を行った. 次に,エネルギー学の研究については,研究領域の性質上,産学共同の研究が重要であり,このようなプロジェクトが実際に多く検討されるようになって来ていることが報告され,研究形態の在り方について討論を行った結果,従来の研究形態にとらわれずに,積極的に研究プロジェクトを提案して行くことが望ましいという結論を得た.これに関連して,平成8年度より発足する京都大学大学エネルギー科学研究科の設立の主旨,運営形態などについてヒアリング調査を行った.同研究科の特色として,エネルギー学研究の学際性を踏まえて,基礎科学的側面,工学・応用的側面,社会・環境的側面の教育研究を行う4専攻から構成されること,内外の関係組織と密な連係を行うこと,社会人教育を重視することなどが挙げられることが調査結果として得られた.
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