1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06304028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
糸川 嘉則 京都大学, 医学部, 教授 (80025593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 昭夫 昭和大学, 医学部, 教授 (30153589)
森井 浩世 大阪市立大学, 医学部, 教授 (40046983)
木村 美恵子 京都大学, 医学部, 助教授 (60025658)
五島 孜郎 東京農業大学, 農学部, 教授 (60078079)
西牟 田守 国立健康, 栄養研究所, 室長 (50112850)
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Keywords | マグネシウム摂取量 / 食事調査 / 単身赴任 / 細胞内イオン化マグネシウム / 頭痛 |
Research Abstract |
1 マグネシウム摂取量調査研究 札幌、東京、大阪、福岡の大手企業で働く男子単身赴任者303人と自宅通勤者95人に連続1週間食事調査を実施し、我々が開発した栄養計算パーソナルコンピューター用プログラムを用いてマグネシウムを中心としたミネラル類の摂取量を朝食、昼食、夕食、間食別に算出した。これらのデータを年齢階級別、単身赴任・自宅通勤別に検討した。その結果マグネシウム摂取量は高齢者単身赴任者が最も多く、若年単身赴任者が最も低値であった。いずれのグループも目標摂取量を大きく下回っていた。また、マグネシウムは夕食から摂取量の比率が多かった。カルシウム摂取量も高齢単身赴任者が最も多く、若年単身赴任者が最も低かった。そして、カルシウム摂取量は国民栄養調査の結果よりも低値であった。 2 健康者のマグネシウム動態評価法の検討 健康者19名を対象に血小板を採取し、血小板中のマグネシウムイオン濃度を測定した。その結果、410μmol/lが平均値である。性別、年齢別による影響は認められず、また、細胞外マグネシウム濃度との相関も認められなかった。 3 臨床的研究 近年頭痛発症とマグネシウム欠乏の関係が注目されているので、頭痛患者27名にマグネシウム600mgを連日経口投与し2週間経過を観察した。その結果、19例に頭痛の解消が認められ改善率70%を示した。しかし、血清中ミネラル濃度には大きな変動は認められなかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 木村美恵子: "ビジネスマンのマグネシウムおよびその他ミネラル類摂取状況" マグネシウム. 13. 49-59 (1994)
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[Publications] 吉村光功: "健常人における細胞内マグネシウム濃度の検討" マグネシウム. 13. 73-79 (1994)
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[Publications] 松崎広志: "食事性P、Mgレベルが腎機能に及ぼす影響" マグネシウム. 13. 81-94 (1994)
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[Publications] 武山英麿: "頭痛患者に対するマグネシウムの補足効果" マグネシウム. 13. 95-103 (1994)
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[Publications] 糸川嘉則: "微量金属" 医学のあゆみ. 169. 934-938 (1994)
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[Publications] 糸川嘉則: "ミネラルとアルコール" 日本臨床栄養学雑誌. 16. 13-15 (1994)