1994 Fiscal Year Annual Research Report
人文科学新興のため、文学部における研究・教育のあり方に関する調査研究
Project/Area Number |
06306001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
寺田 隆信 東北大学, 文学部, 教授 (80004034)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 秀樹 九州大学, 文学部, 教授 (00036998)
湯浅 信之 広島大学, 文学部, 教授 (50034541)
糸魚川 直祐 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90027962)
藤井 治彦 大阪大学, 文学部, 教授 (20029656)
水垣 渉 京都大学, 文学部, 教授 (40086294)
今鷹 眞 名古屋大学, 文学部, 教授 (60023587)
藤本 強 東京大学, 文学部, 教授 (60011293)
今西 順吉 北海道大学, 文学部, 教授 (70000594)
|
Research Abstract |
本研究の目的は、文学部における研究と教育の実態を明らかにし、且つ将来のあるべき姿を検討しようとするところにあり、研究活動は3年計画で実施される。本年度はその第1年次にあたるため、9月8・9の両日、仙台において研究会を開催し、研究分担者全員の参加をえて、まず実施される実態調査の方法および調査項目を検討した。そして、国公私立を含めて、各地区から数校を選び、2月末日を目途にアンケート調査を行うこととした。調査項目は以下のとおりである。 1.学部学生数 2.大学院学生数 3.留学生数 4.ティチング・アシスタントの状況 5.学位審査システムと授与数関係 6.教員数 7.事務系職員数 8.カリキュラム関係 9.予算関係 10.図書関係 11.建物関係 12.附属施設関係 13.教員の選考方法の現状と改革構想 14.大学内の文学部の位置付け、並びに文学部の目標と現状に対する意見 15.大学改革の状況 以上13項目のうち、1〜12は文学部における教育機能と研究機能との関係について従来のような研究・教育一体化の理念が通用するか、また、多様な動機をもって入学してくる学部学生と、研究者・専門的職業人の養成をめざす大学院の研究と教育の関連についての基本的実態調査の性格をもつ。一方、13〜15はいわゆる大学改革をめぐる問題点にかかわり、文学部のあるべき姿を模索するとともに各大学が文献学にとどまらず、フィールド・ワーク、情報機器の使用、非文字資料の収集と分析など、多様化した学問分野を包括しながら、従来の哲史文の枠組をこえることの難しさと矛盾を、いかなる方策で解決しようとするかの考え方を問うことを目的とする。 現時点においては、調査アンケートの作成が主たる活動であり、記載すべき研究実績はまだもちえていない。第2年次においては、調査結果にもとづく報告が提出されるであろう。
|