1996 Fiscal Year Annual Research Report
誰にでも簡単に利用できるマルチメディア環境の開発とそれを用いた教材の開発・試行
Project/Area Number |
06401018
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中山 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50091913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 瑛 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (90026021)
東原 義訓 信州大学, 教育学部・附属実践研究指導センター, 助教授 (90143172)
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Keywords | マルチメディア / 教材開発 / オーサリングシステム |
Research Abstract |
マルチメディアという言葉が広く使われるようになって、数年を経過している。しかし、学校の教室で用いるマルチメディア教材を教師が自作しようとすると、簡単にはできない。本研究はどの教師でも簡単にマルチメディア教材を自作できる環境を構築し、それを用いて教材を開発し、試行することを目標としている。 3年間実施した本研究は、2年目までをWINDOWSで用いることのできる教材政策システム(オーサリングシステム)の開発を中心に行い、一応の完成をみた。本年度においてはこのシステムを用いて教材の開発を行い、その結果に基づいてオーサリングシステムの改善を行った。開発した教材は、小学生向けの理科の「サカナの解剖」家庭科の「ふろく作り」等で、看護教育用の「血圧測定」「筋肉注射の技術」「全身麻酔で手術をうけた患者の呼吸器合併症予防の看護」である。 いずれの教材も試行を行い、学習者による評価、学習効果の評価等を行った。 「サカナの解剖」教材を作成したのはコンピュータを全く用いたことのない大学4年生の学生であり、そのような者でも1日の訓練で、ビデオ、音声、静止画像、描画、テキスト文を利用した立派なマルチメディア教材を作成できることが証明された。また、作成された教材は学習者の評価も、学習効果も非常に高いことが証明された。 以上により、本研究はその目的を十二分に達成したといえる。
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